見出し画像

圧倒的な安心感 1月スタートドラマ「アンサンブル」の期待度

川口春奈が出演している作品は間違いない。いつからか、そんな風潮がある。
私もその考えには全力で首肯する。
彼女がそんな評価を得るようになったのは、2019年1月期日本テレビにて放送のドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」出演以降だろうか。それまでも、あどけない可愛さで我々を魅了していたが、大人らしい雰囲気と確かな演技力で女優としての立場を確実なものにしたように思う。
その後「麒麟がくる」、「教場」、「silent」、「ハヤブサ消防団」と次々話題作に出演し、その度にお茶の間に新たな一面を見せてくれた。
中でも「silent」は、2022年のSNS流行語大賞で、2位を獲得した。
ちなみに同年に出演したNHK朝ドラ「ちむどんどん」もノミネートされている。

ここまで言えば、彼女がどのような演技でどんな評判を得てきたかは、これ以上語らずとも、分かることだろう。そんな国民的女優・川口春奈が今期またしても私たちを魅了してくれそうだ。

本作のもう一人のメインキャスト、松村北斗にも触れたい。言わずと知れた人気アイドルグループのメンバーでありながら、彼もまた、確かな演技力で我々を楽しませてくれる。
俳優とは別の職種を本業としながら、演技力も高く評価されている演技者は多くいる。その中で松村は、近年急成長したいわば”期待の新人”だ。
来月に公開を控える、坂元裕二脚本の映画『ファーストキス 1ST KISS』にメインキャストとして出演している。
その作品の相手は、坂元作品常連のベテラン女優・松たか子だ。
この映画への出演が、彼の演技力を裏付ける何よりの証拠だろう。
他者を堕とすつもりは決してないが、松村はこの2020年代、俳優専業者を除いた演技者の中で、知名度、人気、演技力で一人勝ちしている。

それではなぜ、我々はこんなにも2人に魅力を感じるのか。
その理由は、本作の第一話にも早速現れ出ていた。
彼女たちは、表情がなんとも自然で良い。目で語る演技に惹き込まれ、強く心を打たれるのだ。最早2人に台詞は必要ない。なぜ目線だけで、あそこまで繊細に感情の機微を表現できるのだろうか。
本作のジャンルは、「リーガルラブストーリー」である。
リーガルとラブ。どちらのテーマも人間らしさの滲み出る演技が要求される。
難しいテーマの掛け合わせではあるが、今の所不安要素はない。

正直にいうと、登場人物のキャラクター設定やこれからの展開はよくあるもので、目新しさはない。それなのに、早くも毎週の楽しみになりつつある。


1997年生まれ、丑年。
幼少期から、様々な本や映像作品に浸りながら生活する。
愛読歴は小学生の時に図書館で出会った『シートン動物記』から始まる。

映画・ドラマ愛は、いつ始まったかも定かでないほど、Babyの時から親しむ。
昔から、バラエティ番組からCMに至るまで、
"画面の中で動くもの"全般に異様な興味があった。

MBTIはENFP-T。不思議なまでに、何度やっても結果は同じである。
コミュニケーションが好きで、明朗快活な性格であるが、
文章を書こうとすると何故か、Tの部分が如何なく滲み出た、暗い調子になる。(明るい文章もお任せあれ!)

いいなと思ったら応援しよう!

Nanochi
よろしければぜひ、応援お願いいたします! いただいたチップは、皆さまの心に刺さる記事作成の資金とさせていただきます。

この記事が参加している募集