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チョコレートシェイク♡3

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2016年4月の記事一覧

3-22 (了)

「一緒に寝たかったのに」

 僕は小さな声で恨み言を呟いた。

 さっきまで、言えないって思ってたのに。

 そばにいたいって気持ちが強くて、もう恥ずかしさは消えた。

「ユギョマー」

「はい」

「俺も……気持ちは一緒だけど……襲われたくなかったら、さっさと寝なよ」

「えっ」

 お、襲う? マクヒョンが? 僕を? どういうことっ。

「おやすみ」

「お、やすみなさい」

 僕の声、多分動

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3-21

「ユギョミ、先に話して」

「あ、うん……あのね、マクヒョンには、ずっと好きな人がいるって思ってた。だから、ずっと片思いだって思ってたし、それで、だからほんと今もまだ、信じられなくて」

「あんなキスしたのに、信じられないの?」

 目だけしか布団から出てないけど、マクヒョンが驚いた顔してるのがわかる。

「それは、」

「いないよ、そんなの。好きな子がいたのは、ユギョミじゃん」

「え」

「好

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3-20

「幸せ、嬉しい、好き」

    僕はヒョンの胸に顔をくっつけて、そう言う。

    それを聞いてマクヒョンがケラケラ声を出して笑う。

「好き、すきすきめっちゃ好き」

    ヒョンは面白そうにずっと笑ってる。

「ほんとにほんとに好き」

「もう分かった、分かったから」

    ヒョンはそう言って笑うけど。

    今までだって何度となくそうやって交わされてきたんだから。

    ほ

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3-19

「ユギョミ。何してんの」

    ヒョンが嫌そうな顔してくる。

    僕はヒョンを自分の膝の上に座らせた。

「ヒョンが可愛かったから」

「生意気」

「ヒョン、かわいいとか言われ慣れてるでしょ、嫌なの?」

    自分でした事だけど。ヒョンの顔があんまりにも近くて、なんか、ちょっと後悔。

    急にぎこちなくなって、どんどん緊張してくる。

「べつに嫌じゃないけど。ユギョミの前では

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3-18

「マジで。顔見せて」

    ヒョンが僕の隣に座って、顔を覗き込んで来る。

「俺、ユギョミにいっぱい話したいことがあるんだ。聞きたいことも。ユギョミもだろ?」

    ヒョンの優しい低い声が、心地いい。

    僕は、ヒョンの目を見て頷いた。

「泣かないでよ」

「泣いてないよ、泣きそうになっただけ」

    ヒョンが笑う。

「ほとんど泣いてるけど。マジで、なんでそんな可愛いの。好き

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3-17

 マクヒョンが、確かめるようにゆっくりと、優しくキスを落としてくる。

 おでこ、両頬、まぶた、鼻。

 お互いに無言で。

 静まり返ったリビングで、小さく音を立てるヒョンの唇。

 緊張もしてるし、この状況が何なのか全く理解できなくて、頭が真っ白だ。

 明るいリビングの明かりに照らされるマクヒョンの妖艶な顔が、たまらなく綺麗で。

 その目が僕を見ていることが信じられなくって。

「ギョミ…

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3-16

    早足で歩いて行くマクヒョンを追いかける。

    リビングでヒョンに追いついて、その腕をパッと掴んだ。

「マクヒョンっ、待って」

 今、行かせちゃいけないって感じた。

 急に、何かが分かりそうな気がして。

 どうしても今を逃したくないって思った。

「ヒョン、僕」

「ユギョミ、もうやめよう?」

 立ち止まって振り返ったヒョンは、辛そうな顔して、僕の言葉を遮る。

「何を」

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3-15

 音楽が鳴って、ダンスして、歌っている間は大丈夫。

 ただそのことだけ考えて頑張れば、頑張る分だけ成果が出る。

 だから、僕はただがむしゃらに踊った。

「何ユギョム、今日めっちゃ張り切ってんじゃん」

「昨日ベロベロで帰ってきたとは思えなーい」

「ヒョンっ」

 ヨンジェヒョンにバレてたのに驚いて、思わずジェボミヒョンに聞こえてないか、確認してしまう。

 なんか、怒られそうな気がして。

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3-14

   まるで懇願するような、切羽詰まった。そんな目をしたマクヒョン、知らない。

   ずっと、僕だけが辛いと思ってた。

 ヒョンの視線を、ただ受け止めることしかできない。

   心臓が掴まれたみたいに苦しくて。

   何か、ヒョンが楽になることを言いたいのに、思いつかない。

   僕は、ただヒョンの手を掴む手に力を込めた。

「そういうの、やなんだけど。でも……」

   ヒョンの瞳が揺

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3-13

 ご飯を食べながら、昨日のことを思い返した。

 マクヒョンに感じ悪くしたこと、酔って帰って、ヒョンに話は明日にしようって言われたこと。

 それと……。

 勝手に一緒に眠ったこと。

 そこまで思い出して、今さらハッとした。

 スープが変なところに入って、むせる。

 僕が咳き込んでいると、ダイニングに入ってきたマクヒョンが背中を叩いてくれた。

「ゆっくり食べなよ」

 そう言って冷蔵庫か

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3-12

 夜中に、猛烈にトイレに行きたくなって、目がさめた。

 外が少し明るくなってるのに気がついて、気のせいだって思おうとしたけど無理で、結局、トイレに起きる。

 そいや、酔っててそのまま寝ちゃったんだった。

 寒っ。

 布団から出るとめちゃくちゃ寒くて、ジニョンイヒョンを起こさないように、そーっと忍び足でトイレに入った。

 すっきりして、あったかい布団の中に戻ろうとしたけど。

 やっぱり気

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3-11

「ユギョミー、今日言わなくていつ言うの?」

 ふいに、隣の部屋からジニョンイヒョンの声がして、ビクッとした。

「い、いつか、」

「タイミング、永遠に逃す気?」

「そうじゃ、ないけど」

 ほんとは、もう抱えられないくらいの好きで、息ができないくらいだ。

「マクヒョンさ」

「なに、俺の話?」

 その時マクヒョンが部屋に帰ってきて、飛び上がりそうなほど驚いた。手に水を2本持ってる。

 

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3-10

「ヒョン~、ただいまー」

 僕は、ヒョンの顔を見たら嬉しくなっちゃって、ぎゅうっと抱きついた。

「え、ユギョミめっちゃ酔ってない? ジニョンイどんだけ飲ませたの?」

「いや、焼酎一本だけ、こんな楽しい感じに仕上がっちゃって」

「ユギョミ、部屋行くよ」

「うん、ヒョン一緒に行こう」

 たった数時間離れてただけなのに、なんか、なんかマクヒョンのことめっちゃ好きすぎるんだけど。

 僕はヒョ

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3-9

「その顔! だいたい考えてること分かるから」

 そう言って吹き出すように笑うジニョンイヒョン。

「いや、マジで僕とマクヒョンをくっつけようとすんのやめてよ」

 ば、ばれてるし。

「そうやってマクヒョンのこと突き放すのもムカつくし」

「そうやって自分の恋から逃げてんのもムカつくし」

 ヒョンが僕の口調を真似て言う。

 逃げてる、そうだよ、逃げてるけど。

「ぶつかったら砕けるって決まっ

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