目標に向かうことの弊害
何かを達成したいとき、その目標地点と現状からのギャップを逆算し、何が足りないのかを分析し、月単位、週単位、日付単位で計画を立てていく方法は、私が受験生の時もスポーツをやる上でも取ってきた正攻法である。
この方法を取れば、どんな回り道もせず、最速最短で目標に向かうことができる。
しかし最近思う。
目標に向かうということは、視野を狭めるということだ。
つまり、それが正しいと決めてしまうと、それ以外の選択肢を知らず知らずのうちに切ってしまうのである。
怖いのは、それが正しいと思い込んでしまっている自分である。
目標に向かって最速最短で走っている時、自分は努力できているという優越感に浸りながら、一方で沢山のものを失い、見落とし、どんどんと傲慢になっているのだ。
目標を決めるということは選択肢を狭めるということ。
目標に向かって突き進んでいる人間こそが肝に銘じなければならないことであると、改めて実感する。
私は達成目標に向かって着実に進んでいける人間でありたい。
同時に、柔軟で寛容な人間でありたい。