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防災学習の意味#社会科教育⑤
前回の社会科教育で、5年の自然災害を防ぐの研究授業をしました。そこからいろいろ考えたことをまとめていきます。
1.自然災害から守る活動 自然災害の取り組みを知る活動
4年生
(3) 自然災害から人々を守る活動について,学習の問題を追究・解決する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
ア 地域の関係機関や人々は,自然災害に対し,様々な協力をして対処してきたことや,今後想定される災害に対し,様々な備えをしていること
を理解すること。
イ 聞き取り調査をしたり地図や年表などの資料で調べたりして,まとめること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
ア 過去に発生した地域の自然災害,関係機関の協力などに着目して,災害から人々を守る活動を捉え,その働きを考え,表現すること。
5年生
この内容は,主として「現代社会の仕組みや働きと人々の生活」に区分ア 自然災害は国土の自然条件などと関連して発生していることや,自然
災害から国土を保全し国民生活を守るために国や県などが様々な対策や
事業を進めていることを理解すること。
自然災害から人々を守る活動については、4年生の学習で指導要領に描かれています。
災害から人々を守るための活動に焦点が当たったり、災害の被害や取組に目がいったりしがちです。
でも、もう一つの視点があるのではないかと最近思っています。
2.災害を忘れないこと
東日本大震災については、授業で取り上げると子どもたちは知っています。
今の5年生は2013年から14年に生まれているので、ダイレクトに実感のある世代ではありません。
でも、しっかりと津波の事実を知っているのです。
阪神淡路大震災はどうでしょうか?
自分は高速道路が倒れた衝撃を遠くの街から眺めて、とんでもないことが起きたと感じました。
被災した方とも知り合うこともありました。
しかしその災害が子どもたちから遠ざかっているかも!?と感じています。
3.教科書の改訂により、最近の災害が扱われる
5年に1度教科書が改訂されます。
前回の災害の事例で扱われていたものの扱いが小さくなることはよくあります。
阪神淡路大震災も前回の教科書ではどのようなことが起こったのか詳しく写真で説明されていましたが、今回は少し取り扱われているだけでした。
それでも載っているだけマシかもしれません。
何かを採用すると何かがなくなる。
本当に最近の災害だけ扱えば良いのでしょうか。
阪神淡路の高速道路が倒れたあの風景は衝撃的だし、防災の意義を再確認させてくれる貴重な教材です。
そして、今もあの被災によって苦しんでいる方々がいるという事実は簡単に忘れてはいけないことだと30年目を迎えた今年に感じています。
社会科の学習の中には災害を語り継ぐという視点も必要なのではないかと考えています。
4.これからも防災教育の視点に
自分自身、これからも語り継ぐという視点も考えながら防災教育を社会科の中で進めていこうと感じました。
もちろん社会科の見方考え方の中で。
災害については雪害を中心に取り扱ってきていますが、今一度語り継ぐ視点も意識していこうと感じました。
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