子供の頃に買ってうれしかったもの。学研の「マイキット」
私が子供の頃、おそらく「子供の科学」などの科学系雑誌や学研の「科学」や「学習」などの学習雑誌などでよく紹介されていた、電子部品を組み合わせて様々な電子回路の実験が行える「電子ブロック」や学研が発売していた「マイキット」に憧れていました。
ある時、そんな憧れの「マイキット」をこつこつ貯めたおこづかいと両親の協力を得てやっと手に入れることができました。手に入れたのは「マイキット100」という実験キットで、説明書によると100種類の電子回路の実験ができるものでした。
この「マイキット100」は木製のアタッシュケースのような箱の中に様々な電子部品 (トランジスタ、抵抗、コンデンサ、バリコン、リレー、電流計、太陽電池など) が取り付けられていて、電子部品の両端にはスプリング式の端子がついていて、その端子間を付属のリード線で結ぶことによりさまざまな電子回路を組み上げることができるのです。
説明書の回路図通りに部品を接続していけば、ラジオやアンプやソーラースイッチやうそ発見器など、かなり本格的な実験ができました。小学校低学年だった私にはかなり難しい解説書でしたが、それだけに、とてもチャレンジングでワクワクしたものです。
私の理科好きにも大きく貢献したのではないかともいます。今考えても子供のおもちゃとしてはとてもよくできたものだったと思います。
社会人になって南国赴任中の2000年頃、たまたま「電子ブロック」の復刻版が発売されていることを知りました。懐かしさでうずうずしてしまい、当時の販売元だった「電子ブロック機器製造株式会社」に南国から問い合わせてしまいました。すると日本から南国まで発送していただけるとのことで、おもわず衝動買いしてしまいました。
「電子ブロック」は電子部品が組み込まれたブロックを並べることで電子部品を組み上げていくもので、こちらも様々な実験ができます。
ちょっとは私の子供も興味を持つのではないかと期待しましたが、残念ながらまったくうけませんでした。もっぱら私の郷愁と満足感を満たすだけとなってしまいましたが、手に入れることができてうれしかったです。
昔は、「マイキット」や「電子ブロック」に頼らなくても、近くの模型屋さんで電子部品を比較的簡単にバラで購入することもできました。電子工作雑誌などを読んでは、部品を集めていろいろ作ってみたものです。今の子供たちでも科学の実験や工作はきっとワクワクするのではないかと思うのですが、どうなんでしょう?