#055 イベントレポ_ディスカッションTOKYO
こんにちは!
「Tokyo Scope」プロジェクトの澤井です
今回は、12/3(日)に実施された
鐡坊主さんとおもしろ地理さんとのトークイベント
「ディスカッションTOKYO」を振り返ります
「ディスカッションTOKYO」とは
「ディスカッションTOKYO」とは、
鉄道系YouTuber「鐡坊主」さんと
地理系YouTuber「おもしろ地理」さんとの鼎談イベントです
昨年、おも地理さんに
『Tokyo Scope 2022』を紹介していただいたご縁で
今回のイベントのオファーをいただきました
↓ ↓ おふたりの人気動画 ↓ ↓
下北沢「RBL CAFE」をお借りして、
約3時間みっちりとディスカッションさせていただきました
第1部: 東京の未来のまちづくり
第1部では
『Tokyo Scope 2023』より「所有の価値が揺らぐ都市」の
シェアリング・サービスの現状をフックに
商業化していく都市と、それに無自覚な人びとや社会
を軸にディスカッションしました
「アイカサ」や「LUUP」、デジタルサイネージの急増を筆頭に、
隅々まで商業化が徹底され、変貌していく東京の先進性と不気味さや、
同じようなテナントがどの都市でも見られる均質化(=三浦展がいう「ファスト風土」)の強い波の存在、
そして、社会変化の背景に想いをはせる想像力などについて、語りました
特に「『東京』は、ニューヨークやパリと並ぶ世界都市として先例を示す日本のアイコンになるべき」という鐡坊主さんのお話が特に印象的でした
第2部: 東京の道路、その現在地と未来図
第2部では
『Tokyo Scope 2023』より「プロローグ」の物流に関するページをフックに
物流「2024年問題」と道路の果たす役割
についてディスカッションしました
「2024年問題」が単にドライバー側の労働環境改善に根ざしたものではなく、
荷主や消費者の意識改革やIoTの活用、高速道路料金の設定など、複雑に絡み合った社会課題であることを確認した上で、
東京という都市における道路の狭さやスプロール化の流れや、
鉄道や無人走行を用いた長距離輸送の試みについても触れました
この回では、おもしろ地理さんの「使用されていないときの道路は空きスペースであり、夢の空間である」というお話があり、いままで考えたことのない視点で、個人的に新鮮でした
第3部: どうなる?東京の鉄道の未来
第3部では
『Tokyo Scope 2022』より「東京メトロ品川線」という架空の路線をフックに
「品川駅」が果たす役割と、鉄道会社の変容
についてディスカッションしました
リニア新幹線の発着や「東京ベイeSGまちづくり」計画によってますます盛り上がっていくことの予想される品川エリアについて
高輪ゲートウェイや長崎県大村市の例を検討したり、鉄道会社の陣取り合戦の様相を渋谷や新宿と比較したりして、多角的に考えました
「Suica」によって膨大なデータを保有するJR東日本の“財閥化”や
池袋の発展可能性など、刺激的な知見が飛び交いました
鉄道も道路もまったく専門ではありませんでしたが、やさしいフリをいただけたことで、なんとかお二人のトークに入っていくことができました
観客の中には大学教授の方や現役ドライバーの方もおられ、お二人のファン層の厚さに驚かされました…
なかなかヒリヒリしましたが、知識としても経験としても大変貴重な時間となりました
お越しいただいた皆様、そして鐡坊主さん、おもしろ地理さん
ありがとうございました!
記・澤井雅治(南後ゼミナール8期)