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「ねぼけ人生」悲劇の喜劇者水木しげる

水木氏の楽天的な生き方に驚嘆。あれだけ色々なことがあれば悲嘆にくれてもおかしくないとは思うのだが。当人も意識はしていなかったであろうが、悲劇を喜劇に変容させてしまう不思議な霊力をお持ちだったのだと思われる。そのことは彼の幼年期と無縁ではないのだか、その論拠となる事柄は本書にて。
筆致もまた水木の苦しいはずなのだけれど楽観している様、すなわち、悲劇を喜劇化させる彼の霊力をを見事に表している。あとがきは果たしてかの呉智英。ああ、私も南方で土○と交流したい。軽妙で読みやすい好著。

#読書 #ねぼけ人生

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