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ナナタ-10秒で読める散文
2019年4月17日 20:52
愛は国境を超える、と誰かが言った。でも、それは恵まれた人のセリフだと思う。高さ10mはあるこの固い灰色は、川下にあるダムのように、私たちの想いを堰き止める。看守の目を盗んで投げ込まれる、「愛してる」の走り書き。声しか知らないあの人に、応えられる日は来るのだろうか。===後記===日本という島国に生まれたためリアリティが無いが、海外に行くと「国境」の存在を感じる。古くはベ
2019年4月15日 17:32
たとえば。朝、曲がり角でぶつかった人。本を取ろうとして、偶然手が触れた人。交通事故から間一髪、助けてくれた人。運命の出会いはいつも突然だ。誰しもが、そんな宝くじに当たるような奇跡を期待しながら生きてるはず。それならば、マッチングアプリで会ったこの人が言ってる「愛してる」は、一体?