過去のトラウマ。
おはようございます。
本日もお読みいただきありがとうございます。
今回は、私の過去のトラウマについてのお話です。
身内を含め、
ほとんど誰にも話してこなかったことなので、
うまく伝えられないかもしれませんが、
できる範囲で綴っていこうと思います。
※ここでは、
性被害を含め、それに付随するお話をしています。
当事者やそれ以外の方でも
苦手な方がいらっしゃるかもしれないので、
お気をつけください。
それは私が18-19歳くらいの頃、
休みの日か何かでどこかに出かけるために
電車に乗っていた際の出来事です。
あまり鮮明に覚えているわけでは無いので、
少しずつ事実とは相違があるかもしれません。
その時、私は座席には座らず、
入り口付近に立っていたと思います。
車内は比較的空いており、
立つ時はみんなが好んで選ぶ、
出入り口の左右も空いていたと思います。
その中で、
とある駅でお客さんが乗り込んできた後、
私の真後ろの位置に男性が立ちました。
こんなにガラガラの車内なのに、
なんでここに立つんだろう?
と不思議には思いましたが、その時はそこまで
気にしていなかったと思います。
しばらくすると、
私のお尻辺りに何かが触れる感じがして
少し振り返ってみると、
男性が下半身あたりを
私に押し付けているような形になっていました。
自意識過剰かもしれませんが、
空いている車内で私の真後ろに立って、
カバンでも無く、下半身が触れていたので、
おそらく痴漢だったと思います。
初めての経験だったので驚きましたが、
手で触れられていたわけでは無かったので、
体が当たっただけだと
言い訳しようと思えばできるような状況に
どうしたら良いのかわかりませんでした。
どのくらい、その状況になっていたのか
覚えていませんが、私は恐怖で動けませんでした。
しばらくすると近くにいた女性が間に入って、
何も言わずに私をその場から遠ざけてくれて、
その男性と距離を取ってから
「あの人(男性)近かったよね?」と
声をかけてくれました。
私は平静を装って、
「そうですね。
でも次の駅で降りますし、大丈夫です。
ありがとうございました!」
と明るく振る舞ったので、
大事にはなりませんでした。
その後、私は目的の駅でも無い、次の駅で降りて、
しばらく放心状態になったと思います。
目的の予定は無事終えたのか、
その後のことは覚えていません。
それから時間が過ぎ、自分ではその出来事を
そこまで重く考えてはいなかったですし、
電車に乗ることも普通にできたので、
あの出来事を思い出すことは無かったと思います。
けれど、問題はこの後です。
あの出来事があってから、
男性とお付き合いする機会があり、
何も問題無く付き合っていました。
いろんなところにデートに行って、
人並みに手を繋いだり、スキンシップをしました。
ここまでは大丈夫だったのですが…
付き合って半年くらいになって、
初めて、泊まりがけで旅行に行きました。
旅館に着いて、その夜、
やっぱりそういう雰囲気になりました。
途中までは大丈夫だったのですが、何かの拍子に、
あの電車の出来事がフラッシュバックして、
息が止まりそうになりました。
向こうは
この変化に特に気づいていなかったと思いますが、
私はこれ以上無理だと思い、
「ねえ、ほんとに悪いんだけどさ、
今日生理だから、この先は無理なんだよね😓」
と、おどけた感じで言いました。
唐突にその話を出したので、
彼にも、「もしかしたら拒まれたのか?」とか
思わせてしまったのかもしれませんが、
それほど突っ込まれずに、
「そうだったんだー、残念😂」
という感じで、暗い雰囲気にはなりませんでした。
一夜明けて、2日目も普通に観光を楽しみましたし、その後も問題無くお付き合いは進んでいました。
けれど、一人になると色々と考えてしまい、
いくら想像しても
その先には進めないなと察してしまい、
このままの気持ちで付き合うのが
申し訳無いなと思うようになりました。
そして、
「拒まれるということは自分に非があるのか?」と一ミリでも思ってほしくないという
気持ちが募っていき、
こういう理由であの時は断ってしまった
ということを彼に打ち明けました。
「そんなのMiは何にも悪くないじゃん。
100%向こうが悪いのに、
そんな気持ちにさせて許せない。」と、
彼は加害者に対して、
怒りを露わにしてくれました。
どういう反応をされるのか怖さもありましたが、
受け止めてくれて嬉しかった反面、
その優しさに応えてあげられない自分が
不甲斐無くて、辛くもなりました。
「蛙化現象」という言葉が流行りましたが、
色んな意味で使われるようになり、
最近では、
元々の意味と少し異なった使われ方が
浸透しているようです。
元々の意味は、
"好きな相手が
自分に好意を抱いていることが分かると、
相手に対して嫌悪感や冷めを感じてしまう現象"
のことを指し、
私はあの電車の出来事があってから、
まさしくこれに陥ってしまうようになりました。
自己肯定感が低いというお話を
以前の投稿でしています。↓
元々、自己肯定感は低い方でしたが、
痴漢をされてから、どこか
「自分は穢れている。」
と感じてしまうようになり、
外見はもちろん、内面など自分の全てが
コンプレックスだと思うように
なってしまいました。
そして、自分が性的な目で見られていると感じると
「どうして、私なんかをそんな目で
見ることができるんだろう。」
という気持ちが強くなります。
そして、そんな自分が嫌で
涙が止まらなくなってしまいます。
それから、
20歳そこらの彼は
まだまだいろんな恋愛ができるだろうし、
私と一緒にいても未来は無いし、
このまま付き合わせても申し訳無いという
気持ちが強くなり、
別れを切り出すことを決意しました。
何と伝えたら、相手が傷つかないか、
相手には全く非が無いということを伝えられるか、悩みに悩んで、
「⚪︎⚪︎(彼の名前)は悪くない、
嫌いになったとかそういうわけでも無い。
でも少し冷めてきてる自分もいて、
この気持ちのまま付き合い続けるのは
さらに申し訳ない。
⚪︎⚪︎にはもっといい相手がいると思う。」
と、思っていることを長々と伝えたと思います。
別れを切り出す前から、
なんとなくそっけない態度を
取ってしまっていたこともあり、
彼も
「俺自身もどこかしら悪い部分はあっただろうし、別れたいなら仕方ないね。」
というような感じで、
強く引き止めたりはされませんでした。
彼と別れた後の帰り道、
「相手を傷つけたいわけでは無いのに、
どうしてこう上手くいかないんだろう。」
と涙が溢れました。
それから、
何度かそういう雰囲気になった経験がありますが、
何度トライしても、
どうしても一線を超えることはできず、
行為を拒絶するという形になってしまい、
何度も相手の方を傷つけてきたと思います。
男性が怖いということは無く、
話したりは普通にできますし、
触れられたりするのも
今のところ特に問題はありません。
電車も普通に乗れますし、
日常生活に支障は無いのですが、
性的な目で見られているということを
強く意識してしまうと
恐怖なのか、自己嫌悪なのか、
いろんな感情が交錯して
手が震えて、涙が出てきて、
思うように体が動かなくなります。
そのため、上手に恋愛をすることもできません。
私は一生、このトラウマを抱えたまま
一線を超えられずに終わっていくのかと思ったら、
あの電車での出来事や
自分が女性であることを呪って、
悔しくて、情けなくて、
今でも涙が止まらなくなることがあります。
トラウマを抱えている方々は、
その出来事を思い出すことも辛いと思うので、
これを読んだことで思い起こさせてしまったら
本当に申し訳ありません。
けれど
あの出来事から6-7年近くは経過するので、
私は歪んだ認知を払拭して前に進みたいという
思いがあります。
うつ病のことも含め、
「話すことで、手放す。」
ということの効果を実感してきているから。
少しでも、
当事者や同じような悩みを抱えている方々と
辛さを共有して、苦しみを手放してほしいし、
私も手放したいから。
だから、
noteにいろんなことを赤裸々に綴っています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。