「テレワークで効率化!? さっそく導入だ!!」テレワーク騒動ショートショート
「社長! テレワークですよ!! テレワーク!」
「なんだそれは。それをすれば儲かるのか?」
「儲かります儲かります。業務効率改善に、利益率アップさらに、オフィス代もいらなくなるので、利益爆上げですよ!」
「ほうほう。本当にそうなのか?」
「いやー、うちも最初は半信半疑だったんですが、コンサルタントに言われて、やってみたら、効果抜群で、今までの苦労がなんだったのかと」
「うちでもやってて、社員のモチベーションもあがって、いいことづくしですよ」
「そうなのか! うちもやってみるか!」
「だったらいい、コンサルタントを紹介しますよ!」
「よし! うちもテレワークで業務改善! 意識改革!!!」
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「というわけで、テレワークを全社で実施することにした」
「え・・・・」
「え・・・・」
それをきいた役員は何かの冗談だと思った。
「あと一ヶ月。来月から完全テレワークに移行するからみな、心するように」
「社長。まだ1人一台もPCのない我が社で、テレワークは。。。。」
「スマホがあるだろう。みんなもってない?スマホ?」
「あ、あれは私用の携帯ですが・・・・」
「じゃあ、あるということだな。いけそうかな?」
「大丈夫です。いけます」
社長の横に座るコンサルタントは断言する。なにがどう大丈夫なのか、と役員は困惑するが、しかたなく全社におふれが出て、テレワークが始まることになった。
まず決まったことは、来月から完全にテレワーク。
あとはそれに合わせて、準備をするという強行軍。
通常業務どころではないし、超短納期のため、コストも激高。さらに老若男女社員が悲鳴を上げる始末。
それでも、その日はやってきた。
テレワーク初日ーーーーー
社長は出勤し、だれもいないオフィスを見渡す
「なんでだれも会社にいないんだ!!!!!」
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