どんな時でも、こうして空に手をかざせば、ほらね。 そう、同じ空の下。
こうやって、空に手をかざして写真を撮るようになったのはいつからだろう。
だいすきなあなたがこうしていたから。
いつも、同じ空の下で繋がっているからねって言ってくれたから。
だからわたしは、あなたの真似をする。
あなたとおんなじポーズをして、あなたとおんなじ空の下にいるって感じたいの。
あなたのひとつひとつの言葉が、わたしを救う。
「ああ、わたし、さみしいって思っているんだ。」
「あなたに会いたくてしかたなくて、泣きたくなっているんだ。」
こんな感情は、なかなか外には出せないから。
あなたのおかげでね、ひとりのときにそっと、無意識に隠してしまっていた気持ちに気がつけるの。
遠くにいたって、あなたを想う気持ちは変わらないよ。
月が泣いている姿が見えない、青い空のときはとくにね、あなたを感じていたいの。
*
どんな時でも、こうして空に手をかざせば、ほらね。
そう、同じ空の下。
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