どんな時でも、こうして空に手をかざせば、ほらね。 そう、同じ空の下。

こうやって、空に手をかざして写真を撮るようになったのはいつからだろう。


だいすきなあなたがこうしていたから。

いつも、同じ空の下で繋がっているからねって言ってくれたから。


だからわたしは、あなたの真似をする。

あなたとおんなじポーズをして、あなたとおんなじ空の下にいるって感じたいの。



あなたのひとつひとつの言葉が、わたしを救う。


「ああ、わたし、さみしいって思っているんだ。」

「あなたに会いたくてしかたなくて、泣きたくなっているんだ。」


こんな感情は、なかなか外には出せないから。

あなたのおかげでね、ひとりのときにそっと、無意識に隠してしまっていた気持ちに気がつけるの。



遠くにいたって、あなたを想う気持ちは変わらないよ。


月が泣いている姿が見えない、青い空のときはとくにね、あなたを感じていたいの。


どんな時でも、こうして空に手をかざせば、ほらね。

そう、同じ空の下。



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