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マウンテンバイクはただのカッコいい自転車じゃなかった!

いままで知らなかったのですが、私の乗っている自転車はグラベルバイクというカテゴリーに属する自転車だそうです。

車体が軽くて細いタイヤを搭載した速さが売りの自転車がロードバイク。

道なき道、激しい山道を走るための自転車がマウンテンバイク。

ロードバイクとマウンテンバイクのハイブリッド、オフロードもオンロードも走れ、荷物を載せての長距離走行にも耐えられるのがグラベルバイク、のようです。

いままではちょっとした林道や舗装された道しか走ったことがなかったのでグラベルバイクの機能を堪能できていませんでした。

が、今日初めてマウンテンバイクパークというところへ自転車と一緒に遊びに行ってきました。


白馬岩岳 MTB  PARK


冬はスキー場なのですが、春から秋はマウンテンバイクパークとして営業しているようです。

マウンテンバイクパークっていうものがそもそも何なのかよくわかっていなかったのですがパートナーに連れられて、山の麓からスキー場のゴンドラに乗り、自転車もゴンドラの外側に掛けてもらい、頂上まで登ります。


ゴンドラから眺めていると、マウンテンバイク乗りたちが冬ならゲレンデであるあの坂を、緑が生え落ち葉の積もるデコボコの山道を、高速で駆け抜けて行く様子が見えます。斜面を駆け抜ける、その名の通りダウンヒルという遊びのようです。

コースの途中にはコブが用意されていて、山道を激走しながら自転車でジャンプしている人たちがいます。これが本当のマウンテンバイクの遊び方だったのか!と目からウロコでした。

いままでマウンテンバイクはちょっとカッコいい自転車くらいに思っていたのですが、あのガタイの良さやバネのような仕組みによるクッション性にはちゃんと理由があったのです。



頂上に到着すると、年季の入ったマウンテンバイクを連れた自転車乗りたちが何人もいます。

私たちのグラベルバイクはその中ではちょっと異色のようで、これで登って来たのか?どのコースを下るのか?などなど聞かれます。

グラベルバイクはちょっとした山道や砂利道にも対応してはいるのですが、マウンテンバイクパークにいる人はみんなマウンテンバイクに乗っていました。


さて我々は初心者向けのコースに挑戦です。
山の麓まで下るコースではなく途中までのコースで子どもでも大丈夫。2km弱の距離と言われるとすごく簡単そうに思ったのですが、これがなかなかの強敵でした。


スタートの前にパートナーに自転車のサドルを目一杯下げてもらいます。これが非常に大切です。


それでは、スタート!
急な斜面から始まって、めちゃくちゃ恐ろしい。普段からスピードを出さないタイプなので山を下る速さに気持ちが追い着きません。

ところが無闇にブレーキをかけると頭から前方へ一回転してしまいそうな、不安定な恐怖感があります。

ここでサドルを下げる理由がわかります。
お尻をサドルの後ろ側まで下げて重心を後方下へ下げるようにとパートナーから言われます。
こうすることで急な坂道を下る時にもバランスが取れるのです。

でも初めてだとお尻をサドルより後ろに引きつつバランスを取るのがなかなか難しく、しかも道はデコボコで、初めはすぐに足をつき止まってしまいへっぴり腰。

激しいデコボコ、急なアップダウン、ゴロゴロ転がっているイレギュラーな石、クネクネとしたコースの鋭いカーブ。下手にブレーキをかけると足を取られて滑ります。こういう時はむしろ速度を落とさない方が安定するのでしょうが、ついついブレーキをかけてしまいます。

めちゃくちゃ難しい!!
これが本当に初心者コースなの?


みんなビュンビュンと軽快に飛ばして行くので道を譲りつつ私はチマチマ進みます。上手な人を見ていると本当に軽々として力みを感じさせず気持ちよさそうです。

中には小学生くらいの子どもを連れたお父さんも。子どもたちもどんどこボコボコの山道を激走していきます。こんな小さな頃から山で自転車遊びをしていたら、体幹が鍛えられて身体のバランス力が向上するだろうなと惚れ惚れしました。


ギュッとブレーキを握り締めていたせいか、ゴールした時には握力が無くなっていました。でも面白くて2周目にも挑戦しました。

自転車ってこんな遊び方もあるのかと新しい体験でした。

それに自分がこんなに怖がりだったのかと気づくのも面白い経験です。
子どもの頃はいっつも膝を擦りむいていたり、骨折したり、怪我することが普通だったからか怖くなかったように思います。いまはどうしてか、ここで転ぶのは痛そうだなとか、骨折りたくないなとか、そんなことをついつい考えてしまいブレーキをかけてしまいます。

どうして怖くなってしまったんだろう?
怖がるから身体に余計な力が入ったり、余計なことを考えてしまってパフォーマンスが下がる。だから怖がっていたようなことが起きてしまう。
怖がらなければ案外できてしまうのかも。もちろんやってみたら怪我をするかも知れません。でもそれだって大したことではないのかもなと、そんなことを考えていました。

1周目は冷や冷やでしたが、2周目になるとちょっと身体が慣れて来たように感じました。今日は閉園時間になってしまったけれど、次回はもっと走り込んでみたいです。
自分の身体を思い切り使って遊ぶのは、全神経が集中する楽しい時間でした。


山、山、山!



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