ECサイト構築システム比較18選|システムタイプや特徴を徹底解説
ECサイト構築方法 6選
ECプラットフォームには、フルスクラッチ型、パッケージ型、オープンソース型、ASP型、クラウド型といった種類があります。また、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、複数ブランドが一つのテナントに出店するECモール型もあります。
それぞれの特徴やメリットについて見ていきましょう。
フルスクラッチ型
フルスクラッチ型とは、既存のECパッケージやASPを利用せずに、ゼロからECサイト・オンラインストアを構築する方法です。
自由度や拡張性が高い反面、構築費用や開発期間が長く、専門的な知識やスキルが必要になるというデメリットがあります。そのため、中小規模のECサイト・オンラインストアを構築する場合は、ECパッケージやASPを利用した方がコストや時間の面で有利です。
パッケージ型
パッケージ型とは、あらかじめ用意されたテンプレートや機能を利用して、手軽にECサイト・オンラインストアを構築できる方法です。
ECサイト・オンラインストア構築の専門知識やスキルがなくても、比較的簡単にECサイト・オンラインストアを開設できます。費用を抑えて、短期間でECサイト・オンラインストアを立ち上げたい方におすすめです。しかし、自由度や拡張性が低いというデメリットもあります。
オープンソース型
オープンソース型とは、ソースコードが公開されているECプラットフォームを利用して、ECサイト・オンラインストアを構築する方法です。
オープンソース型は無料で利用できるシステムが多く、自由度が高く、拡張性に優れているという特徴があります。しかし、ECサイト・オンラインストア構築には専門的な知識やスキルが必要になります。また、セキュリティ対策やアップデート作業なども自社で行う必要があります。
ASP型
ASP型とは、ASP(Application Service Provider)と呼ばれるサービスを利用して、手軽にECサイト・オンラインストアを構築する方法です。
ASP型は、レンタルサーバーを契約することなく、月額料金を支払うことで、ECサイト・オンラインストアに必要な機能を利用することができます。費用を抑えて、短期間でECサイト・オンラインストアを立ち上げたい方におすすめです。しかし、自由度や拡張性が低いというデメリットもあります。
クラウド型
クラウド型とは、ECサイト・オンラインストア運営に必要な機能をクラウド上で提供するサービスです。
従来のECサイト構築方法と異なり、サーバーの設置や管理、システムのアップデートなどを自社で行う必要がなく、初期費用やランニングコストを抑えながら、短期間でECサイト・オンラインストアを立ち上げることができます。システム管理の負担も軽減でき、セキュリティ対策も充実しているため、初めてECサイト・オンラインストアを構築する方や、事業拡大を見込んでいる方におすすめです。
モール型
ECモールとは、さまざまなブランドやベンダーの店舗が集まる、ECプラットフォームの一種です。これらの店舗は、個人商店や大企業など、さまざまな規模の店舗が参加しています。
ECモールは、顧客がさまざまな店舗の商品を、1つの場所でまとめて閲覧・購入できるという利点があります。また、ECモール側が決済やカスタマーサービスを一括で行うため、店舗側は商品の販売に集中することができます。
おすすめパッケージ型ECシステム
ecbeing
ecbeingは、中堅・大手企業様の ECサイトをご提供し続けて20年、Eビジネス全般の各種ソリューションを提供する会社です。
開発体制500名以上、運用支援部隊200名以上の国内最大級のサポート体制をとっています。また、有人監視体制が24時間365日です。
数多くの中堅大手企業のECサイト運用支援実績のある、ECのデジタルマーケティングに精通した200名を超えるマーケティング支援部隊がECサイトの売上アップを支援しています。
ECサイト業界実績 15年連続No.1
構築数1,600超
導入実績:株式会社ヤッホーブルーイング、株式会社コーセー など
EC-ORANGE
EC-ORANGEは、時流に合わせた拡張が可能な汎用性の高いECサイト構築パッケージを提供しています。700件を超えるECサイトで導入実績があり、大規模ECサイト・様々な機能を実現したサイト構築した実績があります。
オープンソースを基盤に作られているため、ソースコードが開示されており、パッケージ購入後は自社・ベンダーによる柔軟なカスタマイズが可能です。
また、数多くの小売店・専門店でオムニチャネルの導入実績があり、店舗とECサイトの連携にも強みを持っています。
導入実績:株式会社カクヤス、はるやま商事株式会社、株式会社小田急百貨店 など
コマース21
コマース21は、中大規模のECサイト構築に必要な機能を備えているパッケージです。コマース21の最も得意な領域は、顧客体験価値の創造により消費者をロイヤルカスタマー化し、LTV向上循環を生み出すこと可能です。
大規模ECや特殊性の高いECも実現できるカスタマイズ力と、大規模ECに必要な拡張性の高いシステム基盤を実現しています。
また、EC売上高数百億円以上、瞬間トランザクション数数千規模のECシステムまで対応しています。スケーラブルなシステムとソース開示による内製化支援で、EC事業の継続的な成長をサポートします。
システム導入ECの流通総額3,200億円超
導入実績:ミズノ株式会社、DCMホールディングス株式会社、株式会社アダストリア など
SI Web Shopping
SI Web Shoppingは、年商数十億円やそれ以上を目指す中大規模EC事業者向けのパッケージです。柔軟なカスタマイズ性から、OMO・オムニチャネルのデジタルプラットフォームや、BtoBビジネスのデジタル基盤です。
「商品」「会員・顧客」「決済・申込」といった要素があれば、物販EC以外のビジネスにおいてもコアエンジンとして活用することが可能です。
また、パッケージ本体のプログラムソースを完全に公開することができ、ブラックボックスのリスクがなく、内製化に移行することも可能です。
ECサイト構築数 1,100以上の実績
導入実績:株式会社クオカード、UCCホールディングス株式会社、株式会社ピーチ・ジョン など
HIT-MALL
HIT-MALLは、カスタマイズ性の高いEC構築パッケージをベースとした、EC構築+運用代行サービスです。ECサイトごとに自由自在にカスタマイズが可能です。
「システム構築・運用」「商品登録・ページ制作」「コールセンター「Webプロモーション」「アクセス分析・改善提案」「サーバ・インフラ」をワンストップで支援しています。
導入実績:株式会社藤崎、鈴廣かまぼこ株式会社、P株式会社阪急スタイルレーベルズ など
おすすめオープンソース型ECシステム
EC-CUBE
EC-CUBEは、オープンソースの中でもっとも人気のあるカートシステムの一つです。
事業デザインに合わせた継続性の高いシステムの構築が可能で、売上アップし、運用コスト・業務負荷も削減を実現できます。
推定稼働店舗数:35,000超
月商1,000万円以上のネットショップ利用数 No.1
導入実績:株式会社文明堂東京、株式会社ドトールコーヒー、株式会社箔一 など
Adobe Commerce(旧:Magento)
Adobe Commerceは、ノーコードでフロントサイトを編集できる多機能なCMSや、Adobe Sensei(AI)を利用した商品レコメンデーション機能、複数拠点の在庫管理、BtoB機能など、豊富な機能を揃えています。
柔軟性、拡張性、スケーラビリティに優れたコマース基盤です。単一の基盤から、AI(人工機能)と高度なデータ共有能力を利用して、エンドツーエンドでパーソナライズされたB2CとB2Bの両方のコマース体験を実現できます。
導入実績:HP Inc.、Liebherr、Liebherr など
https://business.adobe.com/jp/products/magento/magento-commerce.html
WelCart
WelCartは、ネットショップに必要な機能を提供するオープンソースのフリーウェア(プラグイン)です。SEOに強いWordPressでネットショップを構築することによって、ネットショップ全体がSEOに適した構造になります。
ネットショップに必要な商品の登録や注文の管理をWordPressの管理画面から行えます。別々の管理画面を使うことで生じる手間やミスを防止し、効率的にネットショップを運営することができます。
また、商品や店舗の紹介などのコンテンツとECを一元管理し、統一感のあるサイトを構築できます。
導入実績:株式会社アイオンライン、株式会社マーナ、一般社団法人Ultras など
おすすめASP型ECシステム
BASE
BASEは誰でも簡単にネットショップが作成できるサービスを提供する会社であり、開始時は初期費用や月額費用が無料の完全出来高制でECカートシステムを利用できる点が特徴です。
サービス開始は2012年と比較的新しい会社であるものの、累計ネットショップ開設数はすでに210万ショップを突破しています。
売上を伸ばしやすいネットショップNo.1
導入実績:富士急行株式会社、株式会社麺屋武蔵、一般社団法人花巻観光協会 など
カラーミーショップ
カラーミーショップは、豊富な機能とデザインテンプレートを持つ無料ASPです。ITやデザインの知識を必要とせずに「本格的なネットショップをすぐに開設をできる」という特徴を持ち、個人や法人を問わず幅広く利用されています。
SNS連携やID決済、顧客管理など、ネットショップ運営に必要な機能を備えており、ランニングコストを最小限に抑えて運営できます。ECサイトの目的や成長フェーズに応じて、3つの有料プランに変更することもできます。
また、YouTubeチャンネルやWebメディアによるノウハウ発信、電話やメールによるサポート対応にも力を入れており、はじめてネットショップを開設する方でも安心です。
導入実績:日本レストランシステム株式会社、近岡屋醤油株式会社、株式会社京都吉兆 など
たまごリピート魂
たまごリピート魂は、定期購入に特化したクラウド通販システムで、1,000以上の導入実績がある「たまごリピート」の改良版サービスです。
従来のたまごリピートの老朽化した機能を最新化し、処理速度を向上させ、専門的な機能を追加することで、単品通販・D2C事業のあらゆる課題を解決することが可能です。
導入実績:かどや製油株式会社、日本自然療法株式会社、株式会社ユーコネクト など
MakeShop
MakeShopとは、簡単にECサイト(ネットショップ)を構築できるサービスです。2004年にサービスが開始され、2013年より連続でショッピングカートの流通総額国内1位をキープしています。
機能や自由度の高さを強みとして、手軽に操作できるASPでありながら、ECサイトに必要な一通りの機能がそろっている点で高く評価されています。
また、サイト運営における課題解決のための機能を豊富にそろえており、初心者向けのサポート体制も充実しています。
導入実績:アサヒサイクル株式会社、株式会社ハブ、亀印製菓株式会社 など
おすすめクラウド型ECシステム
ebisumart
ebisumartは、クラウド上のサービスを利用してECサイトを構築するクラウド型ECシステムです。
顧客のニーズや時流に合わせて週に一度はアップデートするなど、常にシステムの最新化に努めています。システムをフル活用するためにワークショップやコンサルを提供するなど、フォロー体制も充実しています。
また、従量課金プラン、固定料金プラン、レベニューシェアプランという3つの料金を用意しており、自社に合ったプランを柔軟に選ぶことが可能です。
導入実績:象印マホービン株式会社、UCC上島珈琲株式会社、株式会社スクウェア・エニックス など
makeshopエンタープライズ
makeshopエンタープライズは、人気ASPサービスのmakeshopをベースとしたクラウドECです。基本機能はmakeshopと同じで、そこにカスタマイズを加えていく形でネットショップを構築ができます。
外部サービスとの連携性も可能であり、カスタマイズできる幅も広く、さまざまな要件に対応します。なお、月額利用料が固定である点も他社サービスと比較した際の特徴のひとつです。
導入事例:ゴディバジャパン株式会社、俺の株式会社、西川株式会社 など
メルカート
メルカートは、パッケージ型ECシステム「ecbeing」をベースに開発されたクラウド型ECシステムです。そのため、事業フェーズに応じてパッケージ型にスムーズかつ低コストで移行できます。
実績として2018年のサービス開始から、100以上の企業が導入しているメルカートの解約率は1%未満です。解約理由の内、1/4がecbeingへのカートシステムのリプレイス、1/4が事業撤退と、メルカートへの不満を理由に解約することは限りなくゼロに近いことがわかります。
売上成長率603%、継続率99%、サポート満足度97%
導入事例:株式会社ブレインスリープ、株式会社田屋、井村屋株式会社 など
モール型ECシステム おすすめ
Amazon
Amazonは、世界のモールECの中でも最大規模を誇るサービスです。
圧倒的なユーザー数を擁するだけでなく、商品一点からでも出品ができたり、管理画面がシンプルで使いやすかったり、事業者にとって運用しやすい体制が整っています。
また、Amazon自体に強い集客力があるため、まだ認知度やブランドが浸透していないショップでもモール経由での集客を狙えます。
楽天市場
楽天市場は、国産モールECの中では最大級の規模を誇るサービスです。
楽天グループ共通のポイント制度があり、ポイント還元率の高さや独自のキャンペーンなどで多くのユーザーから支持を得ています。
また、専任のECコンサルタントが店舗運営から販売戦略までサポートしてくれるため、悩みがあればすぐ相談することができます。
ZOZOTOWN
ZOZOTOWNは、アパレル・ファッション系に特化したモールECです。
著名ブランドからお手頃価格のアイテムまで品ぞろえが充実しており、特に若い女性ユーザーから圧倒的な支持を得ています。
また、他のモールECと違って、出店後は自社商品をZOZOTOWNの物流拠点に納品し、受託在庫として預けるかたちとなります。そして商品の検品や保管、梱包、発送など一連の業務をZOZOTOWNが行うため、日々のルーティン業務を大きく効率化することができます。
まとめ
ECシステムを選定する際は、直感的に操作できることや初心者にも簡単でシステムを扱うことができること、プログラミングなどの専門知識を必要となるなどあらゆる観点から選ぶと良いでしょう。
また、どのようなECサイト・オンラインショップにするのか、また将来的にどこまで大きくするのかといったことも視野に入れながら、事業規模に合わせたECサイト構築システムを選定することをおすすめします。