かたなつ

ライター(イベントレポ・インタビュー・IT)もやっています/noteではよく学習したことを書いています/ご連絡はnanamuranatsuko77@gmail.com

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最近の記事

自分の言葉を失った彼女が、何を話すのか

一つ言えるのは、父は私の望むことや願うことはぜんぶ否定し続けていたということです。友達関係や進学先、恋愛関係も。                                                                                     - 島本理生「ファーストラブ」より 私は以前職場の上司に、 「強い物言いはできれば止めてください。」 と伝えたことがある。 その上司は普段は穏やかで優しい人だったのだが、その時は受け持ってい

    • グレーのまま、どこまで考えつづけるか

      Twitterやブログのコメント欄などを眺めれば、攻撃的・批判的な言葉を目にするのが当たり前になった。誰でも気軽に人の行動・言動に意見を言えるようになり、タイムラインは誰かの正義の表明で溢れている。 「この問題、どうなんだろう?」と一つのニュースに疑問を抱いた時、すでに詳細情報が個人から投稿され更新されていることは多く、その出来事に対しての誰かの考察も瞬く間に上げられていく。「この問題、どうなんだろう?」という小さな疑問を深めて思考する間もなくそのニュースは過去のフォルダに

      • 信頼関係・技術がなければ指摘は相手に響かない

        仕事でのミスを注意する必要があったり、改善を要望する必要があったりして、相手に「指摘」をしなければいけない時がある。そして相手の行動に対して口を出す「指摘」という行為は、信頼関係、言うタイミング、言葉遣いなど、多くの要素に気を遣う必要があり、高い技術を求められる作業だと私は思っている。 優秀になりたい、仕事ができるようになりたいと思って仕事に取り組んでいる人にとって、指摘は貴重な情報だ。しかし自戒を込めて言うが「指摘が的確とは思えない。」と相手に感じさせてしまったら、その指

        • 「組織の評価軸」と「私の評価軸」

          チームや組織で働いていると自然と上司や同僚など、働いている人たちから評価を受けることになる。技術が高い、コミニュケーション能力が低いなど。評価というのは誰でも無意識のうちに行っているし、仕事を円滑に効率良く進めるためにも、適切なポジションにメンバーを配置するためにも必要なことだと思う。 けれど「仕事での評価軸」とは別に私は「自分の評価軸」を持った方がいいと思っている。仕事での評価を上げるために学習したり技術を磨いたりすることはとても大切だけれど、自分で自分を評価する時の基準

          相手との間にある距離をはかりつづけることが、やさしさ

          私は、両親や少数の友人を除いたほとんどの人に敬語で話すようにしている。年下であっても、私が教える立場であっても、基本的には敬語を使うようにしている。 なぜかといえば、当たり前だけれど相手は他人であって、私ではないからだ。どんな言葉が相手を傷つけるのか、不快な気持ちにさせるのか分からない。また、相手がどのくらいの距離間で自分と接するのが良いのかも、分からない。なので私は一定の距離間を保つことができる敬語を、基本的に誰にでも使う。相手に配慮して近づきすぎないことも、大切なコミュ

          相手との間にある距離をはかりつづけることが、やさしさ

          変わってほしいのは「仕組み」だからこそ、中にいる「人」への言葉には配慮が必要

          長時間労働やパワハラ、セクハラを黙認していた企業、団体への批判、告発はここ数年、テレビのニュースでもよく取り上げられていて、今まで被害に遭っていた人、また今まさに被害に遭っている人も、前よりは随分と声をあげやすい空気になったと思う。本当に良いことだと思うし、パワハラを受けて退職した経験のある私にとっても、嬉しい流れだ。もっと多くの職場が、安全して働ける場所になってほしい。 けれど、それと同時に、悪い仕組みを壊すために必要な批判・告発の言葉に、今現在その仕組みの中にいる人たち

          変わってほしいのは「仕組み」だからこそ、中にいる「人」への言葉には配慮が必要

          心の弱さ、脆さが人との繋がりをつくる

          昔から、友人と話す時、「自分は何ができるのか」「何において優秀なのか」といった話をするよりも、「こんな失敗をしでかした」「今、こんなことに苦労している」といった、情けない話をする方が居心地が良い。私の情けない話を馬鹿にせず、共感して笑ってくれる友人がいるから成り立つのだが。 私は自分のことは自分で決めたい決めたがり屋なので、こういうことはあったよ、と友人に報告はしてもあまり相談はしない。自分で決めて、データを貯めて、試行錯誤を一人で繰り返して前に進むようにしている。そういう

          心の弱さ、脆さが人との繋がりをつくる

          正しい学習法が見つかれば、もっと早く学習の成果を挙げられる

          大学を卒業してから随分と時間が経ったけれど、学習したいこと、習得したいと思う技術は尽きることがない。なので私は今、大学に通っていた頃よりもずっと多くの時間、勉強している。 今勉強していることの一つに英語がある。私はフィリピンでの語学留学経験があるけれど、日本に帰ってきてからプログラミングスクールに通ったり、ライターの仕事を始めてしまったりしたため、なかなか学習の時間を確保できないでいた。 しかし今は会社勤めの働き方に変わり、フリーランスの時よりも「休日」という時間の区切り

          正しい学習法が見つかれば、もっと早く学習の成果を挙げられる

          ネットで簡単に買えるから、物足りなくなってしまった

          今月から月に一回、「服を買いに行く日」を設定してみることにした。ここ2〜3年はZOZOTOWNで買うのがほとんどで、実店舗を利用をほぼ0にまで減らしていた。服の買い物は試着など時間がかかるので、億劫になっていたのだ。 しかし、服をすべてネットで買うようになってから、手持ちの服への愛着が、なんとなく薄れているのを感じていた。本来服は永続的に着続けることはできない消耗品だから、当たり前なのかもしれないけれど、愛着の薄い服を毎日着ることに、ここのところ寂しさを感じるようになってい

          ネットで簡単に買えるから、物足りなくなってしまった

          副業で市場に触れにいき、会社の外の世界を知る

          完全フリーランスという立場ではなくなり、平日週5日、会社に通う生活が先月から始まった。分からないことだらけの新人のため、はじめは右往左往しながら仕事をこなしていたが、少しずつ職場の雰囲気や、仕事の進め方にも慣れてきて、少しだけ自分の日常を俯瞰して見る余裕が出てきた。 会社に働きに行く生活が始まり、気付いたのは「常に自分の市場価値を意識しておく」ことの重要性だった。仕事をこなしてお給料を貰い、少しずつ生活の満足度が上がるのはもちろん良いことなのだけれど、小さな目標をこまめに設

          副業で市場に触れにいき、会社の外の世界を知る

          錯覚資産は「私」を効果的に伝えるタグ

          えとみほさんのツイートをきっかけに、「人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」をKindleにダウンロードした。読んでみて、なんとなく違和感を感じていた一部の人たちの「実力」と「実際の社会的地位」が見合っていないことの理由を理解した。そうか、彼らは錯覚資産を貯めていたのか。 錯覚資産を貯めることで実力より高い環境に行きやすくなる 錯覚資産とは簡単にいうと、実力とは別軸で他者に自分の価値を勘違いさせる資産のことだ。 たとえば同じくらいのスキル・経験を持っ

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          動けなくなったら、「自分が好きな自分」を想像する

          ここのところ、転職活動をしている。そして、活動は順調に進んでいるとは言い難い。Githubを見せるやいなや、お話にならない、と呆れた顔をされたり、転職エージェントに私の作品について質問してしまったら、断れず面接をすることにした、と言っていた人もいた。 ライターとして働きながら面接に出かけていて、特に多忙というわけではなかったのだが、面接を受けていくうちに、徐々にメンタルが消耗していくのを感じていた。面接で落ちる度に「今のこのままの自分」でいてはいけないのだと、何となく思わさ

          動けなくなったら、「自分が好きな自分」を想像する

          自分の言葉で誰かの人生を変える覚悟

          私は人に相談を持ちかけられた時、極力「こうした方がいい」というような、相手が今後進む方向に対するアドバイスをしないようにしている。 そもそも相談の多くはアドバイスが欲しいわけではなく、ただ話を聞いてほしいだけだと思っているし、自分にとっての最適解と相手にとっての最適解は、当たり前だが違う。失恋をした時、すぐに新しい人を探すのが回復に繋がる人もいれば、しばらく一人で過ごすことで回復する人もいる。 そして、私が誰かにアドバイスをすることを躊躇ってしまう一番の理由は、その人の、

          自分の言葉で誰かの人生を変える覚悟

          黙って話を聞いて、ただ受け入れる

          何が理由か分からないが、苛々しながら人に会う人がいる。そして、苛々している人は、その苛々の直接の原因ではない人に対しても、攻撃的な態度をとったりする。なので私は苛々している人が怖く、苦手だ。 もちろん私も苛々する時はある。よくある。そして、私は苛々している時はあまり人に会わないようにしている。自分では抑制しようと思っても感情を抑制できず、失礼な態度を相手にとってしまうことがあるからだ。 苛々している人が、その人本人にすべての責任があるわけではないのは分かっているけれど、正

          黙って話を聞いて、ただ受け入れる

          「何がしたいの?」に答えられなくてもいい

          ここのところ転職活動をしているため、面接をしてもらう機会に恵まれている。そして、頻繁に聞かれるのが、「3年後にどのようなビジョンを持っていますか?また、どうなっていたいですか?」というものだ。 正直、3年後の自分が何をしているかなんて、全く想像がつかず、不明瞭だ。働きつづける上でのざっくばらんな目標として、「ずっと働きつづけられる技術を身に付ける」「文章を書く、コードを書くなど、ものをつくりだす職業に就いていたい」といったものはあるけれど、必ずこう在りたい、というものはない

          「何がしたいの?」に答えられなくてもいい

          受容すること以上にできることはない

          自分ではない、周りにいる人達に向けて、できる最善のことは、「受け入れる」ことだけなのでは、と思っている。 そのままの自分の姿を、誰だって受け入れてもらいたがっている。そして、他者である私達はその隠れた欲求に気付くか気付かないか、その違いだけがコミュニケーションの質を左右するのではないだろうか。 私はなんとなく話しながら、他者が持つ「こう在りたいと望んでいる自分の姿」を想像し、その姿を黙って見つめ、邪魔しないようにしている。私含め「本当の自分」と「こうで在りたい自分」には差

          受容すること以上にできることはない