黙って話を聞いて、ただ受け入れる
何が理由か分からないが、苛々しながら人に会う人がいる。そして、苛々している人は、その苛々の直接の原因ではない人に対しても、攻撃的な態度をとったりする。なので私は苛々している人が怖く、苦手だ。
もちろん私も苛々する時はある。よくある。そして、私は苛々している時はあまり人に会わないようにしている。自分では抑制しようと思っても感情を抑制できず、失礼な態度を相手にとってしまうことがあるからだ。
苛々している人が、その人本人にすべての責任があるわけではないのは分かっているけれど、正直なところあまり近づきたくない、と思ってしまう。当たり前だけれど、人は誰でも気を抜ける、リラックスできる場所を求めているから。
成長するためには時には誰かの苦言を聞く必要もあるけれど、すべての人の意見を聞く必要はない。愛や信頼のある人の言葉でなければ、聞く必要はないと、私は思っている。
私は人を受け入れる機会の多い人でいたい。特に相手に何も求めず、ただ一緒にいる人でいたいと思っている。なぜならそういう人が近くにいることで、助けられた経験が何度もあるから。
自分と誰か、もしくは誰かと誰かを分断する言葉を聞くと、該当者でなくても居心地が悪くなる。いつか私も、所有している記号によって分断されるのではないかと、不安になる。そして、好きな人との間に線を引かれると、悲しくなる。
無条件で自分と関わるすべての人を認める、または許容することはできないけれど、「ただ受け入れる」という態度を見せることが、コミュニケーションを取る上でとても大切なことだと感じている。「ただ受け入れる」という姿勢を取るだけでも、誰かを助けることになるのだと、割と私は信じている。
わざわざ強い言葉を使わなくても、自分たちを良い方向に改善させることはできる。もちろんできないこともある。けれど、大切なのは強く伝えたいメッセージを打ち出すよりも、相手の声に黙って耳を傾けることではないのだろうか。それがコミュケーションと学ぶことの本質だと、私は思っている。
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