ビーツとはどんな野菜?6つの健康効果や基本の食べ方、おススメレシピをご紹介!
こんにちは!七久里農園広報部です。
今日は「ビーツ」についてご紹介していきます!
真っ赤な赤色で食卓を華やかにしてくれる「ビーツ」。
近年「食べる血液」「スーパーフード」「奇跡の野菜」と呼ばれ注目を浴びています。
馴染みがありませんでしたが、最近では、私が住んでいる横浜のスーパーで土付きのビーツが売られているのを見かけるようになりました。
一見すると、アレンジが難しそうと思うかもしませんが、意外とそうでもなく、ボルシチやカレー、ハンバーグなど色々な料理に合うことがわかりました。
栄養効果や基本の食べ方の他、七久里農園のメンバーで考えた絶品レシピもご紹介します!
ビーツとは
見た目は赤かぶに似ていますが、ほうれん草と同じヒユ科の野菜です。
ルートビート、レッドビート、テーブルビートなど様々な呼び名がありますが、日本では真っ赤な見た目から「火焔菜(カエンサイ)」とも呼ばれています。
原産地は地中海沿岸地方で、ヨーロッパの市場ではよく目にする野菜です。
日本では九州、長野県、北海道などで生産されています。
ビーツの旬は1年に2回で6月から7月、11月から12月です。
「スーパーフード」「奇跡の野菜」と呼ばれるほど栄養豊富なビーツ
ビーツには、食物繊維のほかカリウム、ナトリウム、カルシウムなどのミネラル、ナイアシン、パントテン酸、葉酸などのビタミン類が豊富に含まれています。
健康効果への期待も高いことから「スーパーフード」とも呼ばれています。
健康維持とアンチエイジングに欠かせない2つの成分
ビーツが注目される理由に、ビーツに含まれる2つの成分「ベタレイン色素」と「一酸化窒素(NO)」が挙げられます。
鮮やかなベタレイン色素
「ベタレイン色素」は赤紫色のベタシアニンと黄色のベタキサンチンの相称で、ビーツの鮮やかな赤はベタシアニンによるものです。
このベタシアニンは、アンチエイジング効果の高いポリフェノールの一種です。
強力な抗酸化作用があり、体内で発生した活性酸素を取り除き、ガンの進行を防ぐ効果も期待されています。
一酸化窒素(NO)の働きも大注目!
近年、健康意識の高い人たちの間で注目を集めているのが「一酸化窒素(NO)」です。
ビーツに含まれる硝酸塩(NO3)が体内で一酸化窒素の発生を促進します。
この一酸化窒素は血管を広げる作用があり、血行促進や血管を柔らかくする働きなどから、動脈硬化の予防や基礎代謝アップ、美肌効果につながると期待されています。
1998年にこの一酸化窒素の働きの発見により、3人の科学者がノーベル生理学医学賞を受賞しています。
ビーツの6つの健康効果
①むくみの改善ーカリウムー ナトリウムと作用して余分な塩分を体外に排出する働きがあり、むくみの改善が期待できます。また、高血圧の予防にもつながります。
②腸内環境の改善ー食物繊維・オリゴ糖ー 水に溶けにくい不溶性食物繊維が便のかさを増やし便通を改善。また、善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制する天然のオリゴ糖「ラフィノース」の働きで腸内環境が整います。
③美肌効果ーNOー 一酸化窒素(NO)の働きで血流が改善。抗酸化作用のあるポリフェノールで老化を防ぎます。
④肝機能の向上ーベタインー 脂肪肝の予防や肝機能の保護、肝がんの進行を防ぎます。 ※参考文献(1)
⑤動脈硬化の予防ーNOー 血管を広げ柔らかくする働きで、動脈硬化や高血圧の予防につながります。※参考文献(2)
⑥癌の予防ーベタシアニンー ポリフェノールの一種であるベタシアニンの働きで体内の活性酸素を取り除き、細胞がガン化することを防ぎます。
ビーツの基本的な食べ方、保存方法
生食の場合は、スムージーやドレッシングにして食べると熱に弱いビタミンや酵素がとりやすくなります。
加熱する場合は、栄養素を丸ごと摂れるボルシチやポタージュ等のスープにして食べるのがおすすめです。加熱すると天然の甘味が出てとても美味しいです!
下茹での方法
ビーツは独特の風味があり、少しだけえぐみを感じる時があります。えぐみが気になる場合は、下茹ですることで減らすことができます。
下茹での方法は、大きめの鍋に皮付きのままビーツを入れ40分程加熱します。その際、水1Lにつき1杯の酢を入れると、色素が抜けにくくなります。
お酢は多めに入れた方がいい
1度、お酢の量を間違えて少な目に入れて茹でたら、赤い色素が大量に抜けてしまって「失敗した!」と思いました。お酢は気持ち多めに入れることをおすすめします。
保存方法
葉付きのものは葉を切り落として、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管します。
注意点
皮を剥いて切ってから茹でると、栄養素がお湯に溶けて出ていくのでおすすめしません。
少しやわらかくしたい場合は、よく洗って皮つきのまま切り、ラップをふんわりかけて電子レンジで2分ほど加熱することをおすすめします。
皮つきのままお料理すれば、栄養素を逃さずに摂取できます
レシピ紹介
七久里農園でとれた安心なビーツを使ったレシピをご紹介します!
青果ビーツの他、七久里農園でしか食べられない「ビーツスムージー」を使ったレシピもご紹介しています。
また、こちらのレシピにはありませんが、ハンバーグのネタやカレーに入れても美味しく食べられました。何にでも合う万能な野菜です。
ビーツを食べる際の注意点
ビーツにはカリウムやシュウ酸が多く含まれるため、腎臓疾患および尿路結石のある方はお控えください。
また、腎臓にご不安がある方は、かかりつけ医にご確認ください。
ビーツには、難消化性オリゴ糖がふくまれています。また、食物繊維も豊富なので、食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあります。
サンビーチには赤い色素ベタシアニンが豊富に含まれるため、尿が赤くなることがありますが、基本的に害は体に害がございませんのでご安心ください。
新情報の受け取り方
参考元:
e-healthネット:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
健康長寿ネット:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkoutyoju/eiyouso/index.html
参考論文(1):https://qr.paps.jp/RpmJ
参考論文(2):https://qr.paps.jp/cpfYr