「小公女」/フランシス・ホジソン・バーネット
子供時代の私の成分の20%ぐらいはバーネットでできてたんじゃないかというぐらい、世界名作劇場のようなシリーズもので「小公女」と「秘密の花園」をしつこく読んでいた。
外国の少女のお話、という私にとっては非日常の世界なのだけれど、まだ幼い女の子がけなげに生きていくお話で。
どちらもところどころにときめき要素がちりばめられている。
屋根裏部屋に贈り物を届けてくれる名前も知らない友。
変わるところは変わり(成長・前進・変化)、変わらないところは変わらない(友情・元来の優しさ・気高さ)。
部屋のしつらえ、食べ物、屋根裏部屋、使用人の仕事、全てが未知の世界で、想像しながら読むことの、なんと楽しかったことか。
両親以外の大人の、時には理不尽な、時には正論な、それに対峙する時の主人公の様子がまた痛快だったり、ほっとしたり。
一緒に色んな想いを共有した。
幼い私には好きなシーンが多過ぎてしつこくしつこく読んでいた。
今回改めて読んで、テレビアニメの「小公女セーラ」が頭をよぎりつつ、でも本なりではのニュアンスもあり、やっぱり夢中になって読んだ。
ああ~!面白い。
セーラの、なんという清廉な魂か。
ぶどうパンも、ラムダスさんも、屋根裏のディナーも、アーメンガードも、ベッキーも、色んなエピソードが大好きすぎる。
大人になった今、まだ未読の「小公子」を読んでみたいなと思っている。
名作。好きです。
ありがとう新潮文庫。
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