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アート・ライフ -週末描いた絵を紹介する回-
この週末はとにかく絵を描きました。今回の記事では描いた絵たちの紹介をしようと思います。
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まずはこちら。ターナーさんからいただいた絵の具で描きました。いつもありがとうございます!
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この絵は絵の具の練習の為に上のマグリット『一致の光』(1933)を真似して描きました。本で見た時、数ある絵の中で何故かこの絵のページで何度も止まって魅入ってしまったので真似して取り組むことにしました。絵の中に額があって絵の鑑賞者は絵の中の絵も見てるという構造が面白いですよね。
マグリットでは石膏像になっている額縁の中を自分が描く時はショーンオマリーに変えました。相手のパンチをかわしてガードがあいた顎を的確に捉えたクリーンヒット。一瞬過ぎて最初分からなかったけど、スローで見たら綺麗に入り過ぎててすげーーー。しかもこれが新王者誕生の瞬間なんだから描かずにはいられませんでした。
マグリットの絵では石膏が蝋燭に照らされて光と影を生んでいるけど、私のは蝋燭に近いスターリングを逆に思いっきり暗くして、オマリーに別のスポットライトを当てました。新しいスターの誕生の瞬間、一身に光を浴びてる感じがしたので。でもマグリットの絵のタイトルが『一致の光』なのでこんな光の変え方したらまずかったかも知れませんね。
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あともう1作品はこちら。「土地ブルース」シリーズのコラージュ作品です。他のはこんなのもあります。
このシリーズは訪れた各地で素材となる写真をたくさん撮って家に帰ってから切ったり貼ったり、あとはインクで絵を描いてまた切ったり貼ったりして作っています。毎回その土地で思いついたアイデアをテーマにしてそこから組み立て作るのですが、今回は前の記事でも紹介した「横尾忠則寒山百得」展で訪れた東京国立博物館の表慶館入り口にあるライオン像がなんだか動き出したら強そうだなーと思ったアイデアが広がってできました。
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がおー🦁🦁🦁🦁
いつも美術館に行くと思うことの一つに、「もう結構作品見たけど、この展示どこで終わるんだろう」ということがあります。どこが最後の展示の部屋なのか伝えられていないので、次の部屋があるのか、もうこの部屋で終わりなのか分からないし、建物の中で順序に沿ってぐるぐる移動するので今自分が建物のどこにいるのか分からなくなります。そんなことを考えている時に、もしかするとここは迷宮で一度入ったら出られないんじゃないかなという面白いアイデアが思い浮かびました。そんな出口のない迷宮の中で入口のライオン像が動き出して人間と対峙したら面白そう。舞台設定は深夜、静まり返った美術館の中で繰り広げられる迷宮に入り込んでしまった人間とライオン像の戦い。ライオン像は自分の秘密(ほんとは動く)を知った人間を排除しようと問答無用に襲いかかる。人間は自分が置かれた状況がまだ理解できていないけど、そこらへんに展示されてる刀を使って反撃。本能のまま戦うことを選択します。美術館という普段は走ったら叱られるような場所での決闘なんてわたしは悪い子なのでワクワクしてしまいます。
無限階段はクリストファー・ノーランの『インセプション』でも登場した不可能図形の一つ。ペンローズの階段とも呼ばれています。詳しいことはWikiやGoogle先生の方が詳しいのでよかったら調べてみてください。
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