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大手メディアに寄稿するシンプルな理由

9月3日、名古屋にあるグルテンフリー専門店「みちのり弁当」店主岡村菜穂子さんを取材した記事が、プレジデントオンラインにて配信されました。

大きな反響があったと、岡村さんから連絡をいただきました。

そして「みちのり弁当」をオープンする土台にもなった岡村さんのInstagramアカウント(@naco.komugialle)。「naco」の名前で発信、現在フォロワー1.4万人。毎朝8時半にインスタライブを配信されています。

naco(ナコ)さんこと岡村さんのInstagramアカウント。美味しいグルテンフリーの食情報を発信中

記事配信された翌朝、反響について語っておられました。
→こちらからご覧ください

記事内で「グルテンフリー(のラーメン屋)は名古屋では無理だよ」と言っていたラーメン店を経営する社長さんから「グルテンフリーのラーメンやりましょう!」と電話があったり、昔の勉強仲間から連絡がきてなかなか成果が出ない時期があったね、がんばったねと振り返ったり。

フォロワー以外の多くの人から声をかけてもらえたのが、本当にうれしかったと話しておられて、取材して書いた意味があったのかもしれないと胸がいっぱいになりました。

そのなかでも聞いていて涙がこぼれたのが、以下の部分。

グルテンフリーや小麦アレルギーについて、今まで全然関心のなかった人にたくさん読んでもらえたのがとてもうれしい。それがとてもよかったなって思う。

9月3日配信nacoさんインスタライブより

これ、私がインタビューを志すきっかけになった核の部分です。

ポートフォリオにも以下の通り、記載しています。

特にローカルで活躍する方々を、その山あり谷ありの人生ストーリーを通して、社会全体に存在を知ってもらいたい。

手段としてはWebメディア、特に大手媒体への寄稿です。

より遠くに広く届けることで、活動や事業の後押しに繋げたい、記事をきっかけに誰かの大いなる一歩の応援にしたい。さらにはインタビュイーを媒介として社会に一石を投じるメッセージを伝え、読者に世の価値観を考え直すきっかけにしてもらいたい。本気でそう思っています。

野内菜々のポートフォリオより

自分の住む拠点内で取材しても、その話題が当事者だけの内輪で盛り上がって終わってしまうのは、とてももったいないのでは?と、ずっとずっと疑問を持っていました。

素晴らしい活動をしている人を、ローカルや関係者だけにとどまらず、より遠くに届け多くの人に知ってもらえたらいいのにな、と。

でも、どうしたらいいのかわかりませんでした。

ある日、著名人でないニッチな分野で活躍する人の記事を寄稿しているライターの方に出会います。

稀人(まれびと)ハンター 川内イオさんです。

プレジデントオンラインに配信された「1日30万円を稼ぐリンゴ売り」妻子6人を行商で養う38歳の元ジャズピアニストの半生」の記事に、魂を射抜かれました。

世間では無名の"普通の人"をこんなカタチで、紹介できるのかと。しばらく胸がバクバクし、興奮が冷めませんでした。

しばらくして、川内イオさんがご自身の持ちうる全スキルを公開するスクール「稀人ハンタースクール」を開講すると、当時のTwitterで見かけました。説明会を受けたあと、清水の舞台から飛び降りる心地で申し込みました。

学び、実践を重ね、現在に至ります。

当然に、トライアンドエラーの繰り返しです。1記事1記事終えては、これで、よかったのだろうか、もっと良くできたのではないかと、反省ばかりです。

今回は、3年ほど前から情報を追いかけていた岡村さんをいまだ!と企画にまとめて営業した結果、採用。岡村さんの志、目指したい社会、それを実現するまでの軌跡を、どうすればこのテーマを想定読者の好奇心をくすぐって読んでもらえるのか、あれこれと考えをめぐらせながら構成して執筆、担当編集さんのお力添えもあり、大手メディアにて無事に配信できました。

紆余曲折ありつつ、こうやって岡村さんのメッセージを社会に投じられたこと。心の底からうれしく思っています。

とはいえ、配信日時を伝えられるたびに消えたくなります。いろんな属性のたくさんの人にひとりでも多く届けと願いながらも、一部の心ない人たちの言葉を間接的に浴びるのが怖いのが本音。神経をすり減らしながらでも私には伝えたいことがあるからやるのだ、となんとか奮い立たせています。

まだまだスタート地点に立ったばかり。「なぜ書くのか」をいつも胸に、取材させていただけることに感謝しながら、今できることをコツコツやっていきます。



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