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これまで綴った言葉たち 新しく綴った言葉たち 誰かの元へ、そして自分のための言葉たち #詩 #作詩 #ポエム #作品 #日本作詩家協会の元会員の頃の一部作品
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2018年5月の記事一覧

君が教えてくれたこと

君が教えてくれたこと

空が目を閉じた

すると

君がくしゃみをして

その音は風となり

空が再び目を開ける

とても眩しい陽射しと

君の小さな右手には

力強い如雨露

同時に重なって

交錯し

一輪の美しい花を咲かせた

君の存在が

君の存在が…

仕草も癖も何もかも

不必要なものなどなくて

かけあしで

巡りゆく季節の儚さに

君の底知れぬパワーが

春夏秋冬

彩りよく

色鉛筆で

大空を虹色に塗

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絶望の夜ほど

絶望の夜ほど

汚れたスニーカーの私は
人混みについていけない
隣の人が歩くように
カツカツとヒールを鳴らせない
歩くスピード
同じ場所にいたはずなのに
どんどん近くの人が遠くなる  

スピードは違っても
同じ歩幅の人と
同じ場所で
出会えたなら
きっと嬉しいだろうな  

ほんの些細なことを
気にして
道の途中で
息が苦しくなる
心臓が早くなる
大量の汗がでる
手が震える
涙がでてくる
足が止まる  

だけ

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