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【オーディブル読書】『マチネの終わりに』平野啓一郎 読んだ人しか分からないだろう感想
あんな終わり方はないだろう。最後の最後で涙が込み上げてきた。
5年半の愛を描いた小説。
しかし、会ったのは3回のみ。スカイプでの会話は毎日していたが、それで、愛を育めるのか。回数ではないとは、分かっているはず。オンラインが今は普通になった現代では、愛も信頼も知識も、対面である必要はないのだ。
しかし、罪を告白するのは、返って相手を傷つけるというのを目の当たりにした。告白するのは、自分が楽になりたい、許してもらいたい、それに尽きるだろう。早苗はなぜ告白したのだろう。離婚される原因にはなるだろうに。それは、私にはわからなかった。
洋子は、決して蒔野の家庭を壊すことはないだろう。それが前提にあるので、この小説は美しくあり続けれるのだと思った。
ラストが気になり、3日ほどで一気に聴いてしまった。