幸せへのセンサー(読書感想文)
何かで見かけて図書館に予約していたものが、先日届いた。読みやすくて1日で読了。
小説ではなくて、本のタイトル通り「幸せ」に関するエッセイ的な本。ご自身の経験を通して書かれた「人には幸せのセンサーがあるはず」というお話。それが、自分を押さえたり我慢したり周りに合わせたり、としている間に鈍くなってしまう。幸せになるには自分のセンサーがきちんと作動していないと、というのが全体を通して書いてある。
私の少し上世代の方だけれど、人生を振り返って「あ、こういうことか」と思うことがだんだん増えてくる年に私も差し掛かり、同感することが多い。ただ、人に伝えるのが難しいことでもあるので、そこは「さすが」。言葉や例が伝わりやすくスーッと入ってくる。
途中にあるスピリチュアルな部分は私はよくわからないけれど、経験を通した言葉として書いてある部分には大いに納得。
センサーを大切にして育った自分の若い頃は生きづらかったけど、今はとても楽。これを読んで少し楽になる人が増えるといいな、と思う本だった。
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心に残った言葉(順不同)
●失うことはとても悲しい。でもそれを受け入れた時に、人は他者に優しくなる気がします。
●ほっといて様子を見ていかないと、どうなるかわからない。
●周りのため、家族のため、自分の身を削って、捧げれば捧げるほど、それは幸せなことなんだと教育されてきた歴史がある。そういう刷り込みを外すのって、簡単なことじゃないですよね。
●だから、社会や情報が「これが幸せ」と煽ってくるものを自分の中で精査するといいと思います。
●自分の感覚が変われば、見える世界も変わっていく。
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