深夜特急 第二便(読書感想文)
弟に勧められていた「深夜特急」。
名前は聞いたことあるけど読んだことない本、として多くの人が語るのを聞いてきた。私も同じく。なぜか、手に取ることなく名前ばかりをあちこちで聞いてきた。
せっかく勧められたから...という理由で手に取った。なぜ第二便から始めたかというと、図書館に1-6巻まで予約したら1巻は貸し出し中で2巻を先に受け取ってしまったから、ということだけれど。
特に順番が大事な話でもなさそうだったので、私は大満足だった。
特にこの巻「第二便」は、インドを中心としたディープなアジアの旅。私が憧れている旅の一つなので終始ワクワクした。「インドは大好きになるか大の苦手になるかどちらか。真ん中がない」とはよく聞く言葉だが、自分がどちらに振れるのかを知りたい、とずっと思っている。
景色や出会う人について淡々と客観的な感じで綴っているかと思うと、ふっと気持ちが見え隠れする、そのバランスがとても心地よい。
特にインドでの人の暮らし振りを描くことは、人それぞれの感じ方に全て委ねられる様で、私は沢木さんの描き方にとても興味を覚えた。
読んでいる間はずっと自分も旅をしている様な気分になるので、また他の便も旅が恋しくなったら読んでみたい。
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心に残った言葉(順不同)
●自分が吝嗇(りんしょく)であることを認めたくないための、屁理屈だったのではないだろうか。(中略)
...自分をがんじがらめにしていた馬鹿ばかしい論理の呪縛から解き放たれて、一気に自由になれたように思えてきた。
(物乞いやお金を欲しがる子どもたちに対しての考え方)
●伝染るものなら伝染っていよう。
(明らかに伝染病の子どもを抱いた時)
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