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『ゴストバスターズ フローズンサマー(吹替版)』が最高だったからみんな見て




※この記事は映画内容について考察する内容のため、ネタバレも多く含んでおります。
まだ映画をご覧になっていない方は、鑑賞後の閲覧を強くオススメします。

とにかく映画最高だったから、まだ見てないよって人はこんな所で下らないネタバレ食らってないでさっさと見て来てください最高なので(´∀`*)ウフフ



◇絶対見て!!(感想)



やっっっっっと見られた最高だった!!!
見る前にちょっと嫌なことあったけど、それを忘れさせてくれるくらいずっとニコニコできる映画でした最高に楽しい!!!

これが全てです(*-ω-)

いや本当に、これまでのフランチャイズ作品のいい所や懐かしいシーンもオマージュされるのは当然として。
前作『アフターライフ』と比べても、画面構成とか映像表現とか、セリフ回しも現代チックになってるのが古き良きゴーストバスターズのノリに合う!

ピーター、イゴン、レイ、ウィンストン4人が作るあの独特の、どんなシリアスもシリアルに変えてくれる軽くてちょっと斜に構えたあのノリ(*´艸`*)
そこに前作から登場しているイゴンの孫娘フィービーの成長や周囲の人たちとの関係から生まれる摩擦や擦れ違い、そしてフィービーの家族の形の再構成という別な側面、視点、物語が重なる。

初代ゴーストバスターズお爺ちゃんチームと新生ゴーストバスターズファミリーの、二つの物語が別々の色を出しながら『ゴーストバスターズ』という映画を編み上げて本当に良い作品になってると思う!!!

ので、前作ファンも初代からのゴーストバスターズファンも、絶対見て欲しい!!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°


過去作知らないよって人も見れなくはないんだけど、絶対過去作見てた方が楽しいから後からでも見て見て欲しいっ(´∀`*)⇩


アマプラビデオの初代はこちら⇩




※ちなみに、2016年公開の『ゴーストバスターズ』は直接の繋がりがない作品(フランチャイズ作品ではない)ので、見なくても『フローズンサマー』視聴に影響はありません。





◇主人公:フィービーという軸を継続して得た新たな段階





こちらは前作『アフターライフ』のプライムビデオ⇩( ´∀` )


こちらはブルーレイ⇩



主人公たちが前作からの継続なので、前作は可能なら見てから望んだ方が話は早い。
見て無くても楽しめるとは思うけど、前作とか初代と2作目見てからの方が楽しみは大きいと思うヾ(*´∀`*)ノ



初代、2作目のゴーストバスターズは、それぞれ良い大人が4人寄ってたかって幽霊退治だ頭の固い市長と真っ向勝負だとすったもんだするのがまた面白かった( ´∀` )
けど、『アフターライフ』からは主人公がフィービーという成長途中の少女になったお陰で、ゴーストバスターズという「仕事」への情熱や自尊心の現れ、家族と衝突して抱える怒りや不安定さ、新しくできたゴーストの友達との絆と裏切り、なんていう鮮やかな感情を掘り下げることができるようにもなった。

ただのゴーストものギャグ映画(初代)がヒーローものギャグ映画(2作目)となり。
回顧や郷愁を潜ませた「帰って来たヒーロー」もの映画(『アフターライフ』)を経て「少女と家族の成長物語 with お爺ちゃんの友情話 ~ゴーストを添えて~」みたいな超進化というか完全変態を遂げた訳ですねなんということでしょうwww

ですがこれは、本当に大きな成功要素だったなと私には思えました(*´艸`*)





◇子供のフィービーが、大人になる過程でのあれこれ ~母との対立~





今作でフィービーたち一家はNYに引っ越し、そこで新生ゴーストバスターズとしての仕事で日々の糧を得ていた。
主人公フィービーがまたもゴーストを捕まえる過程でNYの建物その他を破壊し、それを盾にNY市長がゴーストバスターズをお呼び出し(いつか見た流れですねw)
そこでまだ未成年であるフィービーが「労働」させられていることを指摘され、母キャリーも母の彼氏ゲイリーも日々の出動からフィービーを外すようになってしまう。

これにショックを受けたフィービーは塞ぎがちになったり、母やゲイリーに強い言葉を投げつけたりと不安定になっていきます。
思春期特有の反抗期だけではなく、ゴーストバスターズであることが、フィービーにとって己を確立する手段の1つ。
自己実現の手段であり、自己表現の1つであったという強い思いの現れだったのかも知れない(´・ω・`)
そりゃぁ怒るよね。


社会人からすると「未成年の子供に社会人と同等の仕事をさせない」というのは当然の感覚だけどね、これ。
しかも、毎度出て来る度にゴーストバスターズと衝突したがるNY市長の嫌がらせであることもまた事実だし(笑)

フィービーは、量子力学さえ理解する高度な頭脳を持ち、前作では誰より早く世界の危機を察知していた祖父イゴンの志を継ぎ、最前線で戦ったゴーストバスターズの”主力”。
当然、自分がベンチに下げられるなど、それも実力や頭脳ではなくたかが年齢を理由に無碍に扱われるなど、到底理解も納得もできないよねぇ(*˘^˘*)ウンウン

作中でフィービーの学習環境は出て来なかったけど、少なくともゴーストバスターズとしての出動にかなりの頻度で参加したんだろうし(ほぼスタメンだったのかな?)
外部からの指摘にぐうの音も出なかった保護者たちは、もしかしたら元々フィービーの扱いをどうするか決めかねていた所もあったのかもね。


母キャリーは……前作の印象だと子持ちのシングルマザーにありがちなその日暮らしを続けていた様子で、あまり商売っ気があるとも学歴で良い仕事を得られるようにも思えない。
しかも、長年実の父イゴンが不在であったのを「自分たち家族を捨てて科学研究のために人生を捧げていた」「自分たち家族は愛されていなかった」とトラウマ的に理解していたことからかなりの科学アレルギーであり、高度な科学的知見と知能を持ったフィービーからは”絵に描いたように頭の悪い女”に見えてしまっていても仕方ないかも。

前作冒頭で、電気コンセントを弄るフィービーに呆れるキャリーと、大騒ぎするキャリーに冷ややかなフィービーという図もあったし。
……とは言いつつ、冷ややかというか、元々フィービー自身がクールな子だからどんな感情かを読み取るのは難しいんだけど(;'∀')


「苗字がスペングラーじゃなかったら、あんたなんて電話番だよ」

自分に「仕事」をさせてくれない母への苛立ちが、そのまま彼女への蔑みに変わったのは、思春期のフィービーが高度な知能を持った女へ変わろう(成長しよう)としているからこそ怒ってしまった感情のスライドだったのかなぁと(´・ω・`)


長年実の父イゴンとのコンタクトを拒否し続け、祖父を誤解したまま孫のフィービーたちにも悪印象を植え付けようとまでして。
自分はといえば立派な仕事に就くこともできず、追い出されるようにイゴンの遺産(家)のある田舎まで都落ちするしか無かった碌でもない女。

もしフィービーがこのまま科学的探究が可能な学習環境を手にすれば、その未来は科学者として輝かしいものになる可能性があった。
もしフィービーがゴーストバスターズの一員としての道を選んでも、新たな捕獲装置や武器の開発に勤しみ、NYや、時に世界をゴーストから守る誇り高い人生になっていたかも知れない。
けれどキャリーは、フィービーの母は、”偶然”落ちのびた先の田舎で、偶然見つけ出したイゴンと研究の真実が世界を救う様を目にし、そこに乗っかってきただけ。
ゴーストとなったイゴンと接触したのも、イゴンのその研究の真実に真っ先に気付いたのも、掘り起こして使えるようにして実際最前線で戦ったのも、全ては娘のフィービーの功績。
何一つ、母キャリー自身の力ではない。

将来有望な社会人であり、有能な女性になる可能性を秘めたフィービーが同じ女という目線に立った時、女として、自身で成し得た事も得た物も余りに少ないキャリーを下に見るようになったって、仕方のないことなのかも知れないよねとは思う。

『親だという立場があるだけで、知識も頭脳もないあなたが私より上に立って物を言わないで』

ここまであけすけなには言ってないけど(笑)
映画冒頭、光線銃を放ったフィービーが小言ばかりのキャリーに言った「ただ仕事をしただけ」という台詞にも、その表情にも、小煩いだけで実力もない母を疎む気持ちを読み取ろうと思えばできてしまうかな(;´・ω・)




◇子供のフィービーが、大人になる過程でのあれこれ ~友達(ゴースト)との絆と裏切り~




今回新キャラとして、ゴーストのメロディというキャラクターがフィービーの友達になる(*´艸`*)
可愛い子なんだけど、自身が原因の失火から家族をも殺してしまったことを悔いて悔いて成仏できないでいる。

そんなメロディが、「バスター対象」として通報され、駆け付けたのがフィービーだったシーン(´;ω;`)
一度は光線銃を向けられたメロディが、それでも尚フィービーに近付いてきた理由。
そこには物語のラスボスの黒い思惑が……!
それを知らないフィービーは、周囲の人間たちと疎遠になった空白を埋めるようにメロディと仲良くなり、彼女の計画に巻き込まれてしまうことに。

……と、この辺はもう、完全に青春ものの映画を観ている気分でした( ´∀` )
友情と裏切り、そして雨降って地固まるストーリー、みんな大好きですよねw
子供の成長には欠かせない要素ですもん。

親への反抗も、友人から裏切られ傷付くのも、社会一般の通貨儀礼。
前作ではただ初代ゴーストバスターズメンバーの孫娘だったフィービーが、受け継いだ意志や受け継いだ任務を全うしたというお話。
それが今作では、きちんと主人公として己のストーリーを全うした訳で。

これが熱くならないでいられるかと……!(´;ω;`)




◇その他:個人的に好きだったポイント




冒頭は1904年のNY、冒険者協会という怪しげな一室から不穏な煙が……と通報を受けた消防士たちが現場に急行するところから始まるんだけど。
この雰囲気がもうホラー感満点、何ならちょっとCoC卓動画っぽいな~なんて思って見てたくらい(*´艸`*)

いつもの愉快なゴーストたちが人間を巻き込んでワーキャーするだけじゃなしに、ガチめなホラーの演出までブラッシュアップされてる今作は、本当にゴーストバスターズが現代のテイストを取り込んで進化したんだなぁと感慨深くなりましたね(*´σω・、)ホロリ


それと通ずるのか、今回のラスボスの情報を齎してくれる図書館司書のヒューバートお爺ちゃん!
「幽霊を信じてる?」と聞かれた彼が答えた「私はH.P.ラヴクラフト協会員だぞ!」のやりとりが個人的ヒットな台詞でした正直顔両手で覆って笑うほどツボだったwww
それなのに頼ってきたレイがゴーストの話すると「よせよせ」みたいなリアクションするし、そもそもラヴクラフトは幽霊というより旧支配者とか邪神とかがメインだしね~( ´∀` )




◇今日のまとめ



他にも新キャラやら懐かしのあのシーンこのシーンのオマージュやら、語りたいポイントはめっちゃくちゃあるんですけど。
長々書いても仕方ないのでこれだけは……


みんな絶対見て!!!最高だから!!!!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°



◆おまけ ~色々話題?の日本語版EDとMV~



新しい学校のリーダーズがゴーストバスターズのテーマソングに日本語歌詞を付けて歌ったものがEDに流れるやつ。

一部には「余韻ぶち壊しだ!」なんて批判もあるようだけど、個人的にはそんなに気にならなかったかな~。。。o(゚^ ゚)ウーン
だって、そもそもゴーストバスターズなんて騒いで燥いでスッキリしてなんぼ!って映画だし(*`∀´*)

まぁ前作と今作はね、ちょっと泣かされたところもあるけどね(´。つД⊂゚。`)グスッ
でも昔からのノリならぶっちゃけ余韻も糞もないだろ~って軽い映画ってのが個人的感想なので、私は全然気にならなかった派。

最後のMVのやつもまぁまぁ見てて面白かったし、歌詞が日本人にしか分からない怖さ(誰もいない教室怖いな、肩とんとんされるの怖いな、的な)満載だったのも好感度高い感じワク(灬ºωº灬)テカ
この曲は曲単体としても結構好きよ!(*´艸`*)

興味が湧いたら、MVだけでも見てみて~。
学校の怪談とか好きだった人は、歌詞読んで聞くと「(ΦωΦ)ホホォ…」って思える要素、あると思います~❀(*´▽`*)❀









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