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素人金融勉強家

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金融バブルについて

 商業銀行が実体経済に資金を融資する際、もちろん借り手の存在が必要だよね。一方で金融市場にも、資金を借りたい投資家がいる。商業銀行は融資によって利益を得ているので、実体経済への融資と金融市場への融資を区別することはない。  投資家に対する融資も信用創造により通貨供給量が増加することになる。そして金融市場で流動性が過剰に高まると、株式や不動産などの特定の資産価格が本来の価値を超えて非現実的な高騰を見せることがある。これをバブルと呼ぶんだ。  バブルの初期段階では、資産価値の

    • 資産インフレーション

       物価のインフレやデフレと同様に、資産価格にもインフレーション(価格上昇)やデフレーション(価格低下)が存在する。ここでは、資産インフレーションがなぜ起こるのか、幾つかある理由を考えてみよう。  経済が成長すると、企業利益と個人所得が増加する。人々がより資産を購入できるようになるので、資産価格が上昇することがある。この点は物価インフレと根本的に同じだ。  低金利政策は、投資資金の調達コストを下げるので、不動産や株式などへの投資が増加する一因にもなる。結果として資産価格が上

      • 株式市場と実体経済

         金融市場には、株式市場、債券市場、為替市場の3つの主要な部門があり、これらは互いに影響を及ぼしあっている。ここでは特に株式市場に焦点を当ててみよう。  株式は、企業が新規事業や事業拡大のための資金を調達する一つの手段だ。企業は所有権を示す株式を分割して、公開市場で売り出す。  投資家は株式を購入することで、企業の一部の所有者となり、事業の成功 に伴い利益を得ることができるけど、反対に企業の業績が悪化すれば損失を被るリスクもある。つまり、株式投資は企業の将来の成長に賭ける

        • 信用創造

           信用創造とは、商業銀行が預金を受け入れ、その一部を貸し出すことで新たな預金を生み出し、銀行システム全体の金融資産を増やす仕組みだ。  具体的には、顧客が銀行にお金を預けると、銀行はその預金の一部を他の顧客への融資に使用する。融資を受けた顧客がそのお金を使うと、受け取った人がまた別の銀行に預金する。この新しい預金もまた、その銀行によって部分的に融資に回される。こうして預金と融資が繰り返されることで、最初の預金から多くの貸し出しが生まれ、結果として金融市場全体の通貨供給量が増

          通貨供給量を調整する金融政策

           中央銀行は、政策金利、オープンマーケット操作、預金準備率の調整などの金融政策によって通貨供給量を調整する。どれも中央銀行から商業銀行などの金融機関に働きかけるものだ。  政策金利は、中央銀行が金融機関に対し資金を貸し出す際の金利のことだ。金利が低いと、金融機関はより安価に資金を調達でき、融資が増加するため、通貨供給量が増加する。逆に金利が高くなると、融資が抑制され、通貨供給量が減少する。  オープンマーケット操作では、中央銀行が金融市場で国債や他の有価証券を売買する。中

          通貨供給量を調整する金融政策

          通貨の需給

           通貨の需要と供給は様々な要因が影響する。少し難しいけど、ゆっくり読んで欲しい。  まず、通貨の需要について考えてみよう。  仮にある国に住んでいるとして、自国通貨でのみ支払うことが義務付けられているものがある。それは税金だ。この事実から、その国に住み、働く人々が存在する限り、自国通貨に対する需要が常に生み出される。つまり、納税する人口が通貨の価値を支える根拠になって、これが通貨需要の基本的な構成要素になる。  国際貿易では、ある国の輸出が輸入を上回ると、その国の通貨に

          通貨の需給

          インフレとデフレ

           物価と通貨の価値の関係性を表す言葉に、インフレとデフレがある。物の需給が物価に影響を与えるのと同様に、通貨の需要と供給もその価値に影響を及ぼす。政府と中央銀行は、このバランスを保つためにさまざまな政策を実施しているんだ。  まずは物の需給におけるインフレとデフレについて見てみよう。  インフレは、物に対する需要が高まり、供給が追いつかない状況で起こる。商品やサービスなどの物価が上昇することで、通貨の価値が相対的に減少する、つまり通貨の購買力が低下することになる。  供

          インフレとデフレ

          世界を巡るお金について

           お金の使い方は「消費」「貯蓄」「投資」の3つに分類できるけど、世界中のお金がどの役割にどのくらい使われているかを把握することは難しい。今回は、世界を巡るお金について、書いてみようと思う。  まず「消費」について。お金は誰かが支払うことで同時に誰かの収入になり、これが経済全体に広がって大きな循環として成り立っている。売買が盛んに行われ、お金が巡れば巡るほど、経済が成長していくと言える。  次に「貯蓄」について。貯蓄に回されたお金は、直接的には経済成長に繋がらない。預金がそ

          世界を巡るお金について

          通貨の価値は相場が決める

           まずお金や通貨について、書いてみようと思う。19世紀〜20世紀初頭まで、多くの国では『金本位制度』が採用されていた。  これは通貨の価値を保証するため、各国の中央銀行が金を蓄え、通貨を金で交換できると約束する制度で、これによって通貨が国内で使われるようになっていった。当時、通貨はそれほど信用されていなかったんだね。  しかし、金の価値には希少価値があるため、世界人口の増加に伴い、十分な金の蓄積が難しくなった。すると通貨供給量が人口に対して相対的に減少してしまったんだ。

          通貨の価値は相場が決める

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           この文章は金融ど素人のnamiが、金融の事を、子供に向けて分かりやすく説明出来るようになりたいと、ただそれだけを思って書いている文章です。 ★ ★ ★ ★ ★  もしも将来、君が経済やお金に興味が出たら、これを読んでほしい。  僕は大人になるまで、経済やお金についてあまり知らなかったんだ。知らなくても生活ができたけど、これからの世の中はどうも違うらしい。君が大人になる頃、きっと必要な知識になる。だから、僕は経済やお金について、まとめてみたんだ。  さっぱり分からない

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