見城奈美子(けんじょうなみこ)/Namiko Kenjo
海なし県の群馬出身。学生時代は全国の水族館を飛び回り潜水士や船舶の免許を取得するほどの海好き。今は文章を書き残す楽しさを知ったことで少しずつ感じたことを伝えています。
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―2020年 春のフクシマを訪れて― 解体が決まった伝統校と震災の教訓を後世に伝える小学校 その両方を見て思うこと
私は今年の年明けにあるニュースを見つけた。その記事には福島県富岡町の成人式に参加をした新成人が原発事故後に使われなくなった小学校を訪問し、解体が始まる思い出の校舎と別れを惜しんでいる様子が書かれていた。 【新成人、解体の母校に別れ 原発事故被災の福島・富岡】 町教育委員会によると、事故で全町避難した富岡町には当時、小学校が2校あった。同町は2017年、一部で避難指示が解除されたが、避難先から戻らない児童が多いため、2校は中学校の校舎を利用して集約する形で18年に再開。2
¥500ー2020年 春のフクシマを訪れてー 避難指示が一部解除になった町は 今もいたるところがバリケードで封鎖されたままだった
2020年5月5日・6日、私は春を迎えたフクシマを訪れた。今回は2020年3月14日に全線運転再開したJR常磐線の駅周辺の街並みについてお伝えしたい。 常磐線は、東京から千葉北西部、茨城、福島の太平洋側を経由して宮城までを結ぶ東日本旅客鉄道の鉄道路線である。その沿線のうち、福島第一原発事故の影響によりJR常磐線富岡駅ー浪江駅間の約20.8キロで運行の不通が続いていたが、2020年3月14日に全線で運転再開し9年ぶりに震災の不通区間が解消した。 運転再開に合わせ、帰還
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