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私の「好き」って、本当の「好き」じゃないのかも

 昨日、なんとなく、今まで読んだことのなかった方のnoteが読みたくなって、おすすめ欄を開いた。

 タイトルに惹かれて読んでから、なんとなくずっと、このnoteに書かれていたことについて考えていた。

 やはり、人の「好き」には2種類あるのだと思った。(まず、そう思っていたのが私だけでないと分かって、安心した。)

 その2種類とは、

 「その人のどこが好きなの?」「なんで好きなの?」と聞かれたときに、

①好きなところを挙げるタイプ

②「どこがって言われても、、好きなところはあるけど、そうじゃなくて、なんというか、好きなんだよ」と言うタイプ

 この2種類だ。

 もちろんどっちもの人もいると思うし、どちらにも当てはまらない人もいると思うけど。


 元彼は、圧倒的に前者だった。

 「なんで私のこと好きなの?」
 「どこが好きなの?」と聞いたとき、
 tetorashibaさんのように
 「どこが好きって言われてもな〜」
 と返事をされた。

 「誕生日はプレゼントとかより、私の好きなところを教えてほしい」
 と言っても、スルーされた。(スルーはどうかと思うけど)(ディズニー連れていってくれました。ありがとう。)

 そして今の彼氏も、これまた同じようなことを言っていたのだ。聞きたいってお願いすれば教えてくれたけど。

 そして私。

 私は元彼、いまの彼氏、2人に対してずっと、 「なんで?」
「好きなところが挙げられないってなに?」
 と思っていた。

 「好き」=「好きなところがたくさんある」
 だと思っていたから。

 好きなところには、大切にしたいところ、一緒にいたいと思わせてくれるところ、尊敬しているところ、愛おしいと思うところ、外見、ギャップ、手放したくないと思うところ、などなどたくさんの要素が含まれている。

 だからこそ、好きなところを聞いて答えてくれない元彼や彼氏に対して、
「この人本当に私のこと好きなの?」
「好きな理由が言えないってことじゃん」
 と思っていた。

 ましてや、「存在が好き」「なんとなく、なんか好き」と言われる度に、
「なにはぐらかしてるの」
「そんなふわふわした好き、意味わかんない」「好きって言われても信じられないよ」
 などと思ってしまっていた。

 でも今日、小学校に行くバスの中で、なぜかふと、思った。

 『「好きなところがたくさんある」=「好き」ってことは、その好きなところに当てはまらないときの彼氏のことは、好きじゃないってこと?』

 ものすごく、ハッとした。

 私は、彼氏の

【超抜粋】
・知らないコミュニティーに入っても誰とでも話して馴染んで、場を和ませられるところ
・めちゃくちゃ頑張っていたり辛い思いをしていたりするのに、ひけらかしたり自慢したりせず、強く生きているところ
・話しててたのしくて笑顔でいられるところ
・女の子には控えめで誠実なところ
・友達だったときは想像もできないくらい甘えたなところ(などなど他にもたくさん)

 が好きだけど、

 じゃあ、そのたくさんの好きなところに当てはまらないときの彼氏のことは好きだと思えていないんじゃないか?と思ったのだ。

 例えば、前、彼氏が家に来てくれたけど、疲れていてすぐに寝てしまったことがあった。

 私、「一緒にいるのになんで寝ちゃうの」「さみしい」って、めちゃくちゃ拗ねていた。

 眠る彼氏の隣で、膨れっ面になって「彼氏 先に寝る」って調べて、

「彼氏が先に寝てしまったときの楽しみ方🎶」「愛おしい寝顔を眺めてみる」
「いつも頑張る彼氏のかわいい寝顔に癒されることでしょう♡」

 とか見て、
「どうしようそんなふうに思えない」
「こんな気持ちになれるの寛容すぎんか」
って思ってた。

 私、心狭いなぁ、って思ってた。

 でもこれって、心が狭いんじゃなくて、彼氏の好きなところに、「寝ているところ」なんて考えたことなかったからじゃないの。

 ああ、って思った。

 よく考えてみればそうだった。

 そして気づいた。

 私が今まで、意味がわからないと疑いの目で見てしまっていた
 「どこが好きとかじゃなくて、なんとなく、好き」
 の方が、

 どれだけ寛容で深くて強い「好き」なのかと。

 その人の存在自体が好き、ただなんとなく、でもとっても好き。

 それならその人のどんなところでも、いつでも愛することができる。

 ああ、私、間違ってたなぁ、と思った。


 私の「好き」の方が、弱いし狭いんだと思った。

 しかも、

「好き」=「好きなところがたくさんある」

 だったら、彼氏と同じくらい好きだと思えるところがある人が現れたら、その人でもいいってことじゃん。

 薄っぺらすぎる。

 なんで、こんなことに気づけなかったのかな。

 自分の視野の狭さに失望するとともに、

 私は「その人の存在自体が好き、ただなんとなく、でもとっても好き」のタイプの「好き」を感じたことがないのではないかと思った。

 だとしたら、今までの私の「好き」は自分本位の好きだったのかな。

 彼氏のこと、

 自分が安定するための依存先
 自己肯定感を保つための手段
 寂しさを埋めるための相手
 自分を安心させて喜ばせてくれる理解者
 いろんな経験をするための要員
 たのしくいるための遊び相手

 こんな風にしか思えてなかったんじゃないか。

 そう考えたら、スッと怖くなった。

 返信が遅いだけで不安になったり、彼氏の「好き」を信じられなかったり、期待しすぎて勝手にイライラしたり。

 私は彼氏のこと、本当に好きでいられているのだろうか。

 元彼やいまの彼氏が、恋愛感情や私への気持ちや態度において、私みたいにブレたりせず安定している理由も、やっとわかった気がする。

 私の存在自体を好きでいてくれたから、ちょっとのことで、いや、めちゃくちゃ迷惑をかけたりしても、嫌いにならないでいてくれたんだ。

 ああ、もう、なんて私は、どこまでもこんなに未熟なんだろう。

 私、「好き」の2種類、どっちも思えるようになりたいな。

 そして、もっと相手も自分も大切に、人のこと「好き」でいられるようになりたいな。




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