大切なのは情報ではない
コーヒー焙煎人、庄野雄治さんのエッセイ集『誰もいない場所を探している』を読んだ。
その中に、「大切なのは情報ではない」という一節がある。
産地や農園など、コーヒー豆に関する情報は多々あるけれど、お客さんに本当に必要なのは”美味しいかどうか”だけである、と気づいた話である。
コロンビアの〇〇農園の豆がどんな風味か記憶していると楽しいかもしれないが、”飲んで美味しく感じる”体験のために必ずしも要るものではない。
当たらずも遠からずだと思うのが、使いにくいツールやサービスにバッドノウハウ(別に知りたくはないが知らないとそのツールを使えない情報)が蓄積されてしまう、というあるある話だ。
情報がなくても美味しいのがいいコーヒー。
情報がなくても使えるのがいいツール。