落合監督時代の中日が大好きだった。2010年のロッテとの大激戦も記憶に新しい。本書は、組織の枠をはみ出したリーダーとしての落合博満を扱ってはいるが、個人的には、リーダー論としての要素は少ない気がする。ビジネス書的に読むのも必ずしも正しくない気がする。不確定要素の多い勝負の世界で、信用できる数少ない材料を血眼で探していく、孤独な戦いの話だ。 プロスポーツチームにおける唯一最大の目的は勝利だ(厳密には勝率を他チームより上げることと、その結果としてのリーグ優勝、日本一だが)。その
『レバレッジ時間術』という本を読んだ。お金のように時間も資産と考え、投資のように将来的に使える時間を増やすための方法を紹介していて、一読の価値がある本だと感じた。 課題やタスクに着手する優先度を決める基準の一つとして、「自分たちの作業時間を増やすことができるかどうか」を採用していた上司から、その考え方の根拠としてこの本を紹介してもらった。 「自分たちの作業時間を増やすことができる」というのはつまり、事業への貢献が大きい改善に寄与する時間を増やす、ということだ。そのた
コーヒー焙煎人、庄野雄治さんのエッセイ集『誰もいない場所を探している』を読んだ。 その中に、「大切なのは情報ではない」という一節がある。 産地や農園など、コーヒー豆に関する情報は多々あるけれど、お客さんに本当に必要なのは”美味しいかどうか”だけである、と気づいた話である。 コロンビアの〇〇農園の豆がどんな風味か記憶していると楽しいかもしれないが、”飲んで美味しく感じる”体験のために必ずしも要るものではない。 当たらずも遠からずだと思うのが、使いにくいツールやサービスにバッ
妬み嫉みは生存本能に近い部分に備わった能力だと思うけど、その使い方がうまくない人も多い。 みんなで足を引っ張り合うのをやめよう。みんなで人を褒め合おう。そんな胡散臭くて説教じみたテーマを、見習いたいと思わせてくれる素敵なマンガが『メンタル強め美女白川さん』である。 最も感銘を受けたのは、白川さんは生まれながら強いメンタルなのではない。強いメンタルでいるために、お金も時間も使って努力しているのだ。えらい。えらすぎる。 数ページで終わる短いエピソードがたくさん詰め込まれてい
学びの記録 読んだ本法律の目的と意義<目的> ・興行主等から入場を拒まれることのない、有効な興行入場券が流通すること ・”有効な興行入場券が適正な価格で流通する”という意味での適正な流通の確保 <意義> ・興行主等の利益を保護する ・特定興行入場券の不正転売等の罪は社会的法益に対する罪である 主な内容1. 特定興行入場券の不正転売等の禁止措置 2. 興行入場券の適正な流通の確保に関する措置 チケットとその他の物・サービスとの違いチケット=その場にいる権利ゆえ、物品より
少し乗り遅れた感があるが、ワークマン式「しない経営」を読んだ。 楽天ブックスはこちら 本書に書かれている、一つ一つのエッセンスに、 「ワークマン(の商材・ポジション)だからできた」以外の理由でどう反論・対抗できるのか、迫られている気がする。 ・無理のない目標設定 ・必要最低限の業務に絞る ・必要最低限のデータ運用「エクセル経営」 自分がクライアントとしている仕事は「余計」ではないか。 データから捻り出したものは「余計」ではないか。 それをやらずに、誰にも負担をかけず
(初出:2020/05/24) こんなツイートを見かけた。 これは悪阻の女性を救った話だが、 大事なのは、「大丈夫と聞かれたら大丈夫と答えてしまう心理」についてだ。 うちの新人は 「大丈夫?」と聞くと、 「たぶん大丈夫です」と答えるので 「たぶんってなんじゃい」と深掘りできるのだが、 もし「大丈夫です」と答えられていたら、スルーしてしまっていたような気がする。 いまは、「なんか聞いておいたほうがいいことある?」 と聞くようにしている。 報連相のうち、報告と連絡はほぼ完
今更ですが、年末年始っぽい企画。 在宅ワーク用品を中心に、買ってよかったものをまとめました。 狭い部屋でどう気分転換するか、どう作業効率を上げるか、を考えた1年でした。 1. 昇降デスク(の脚)FlexiSpot 電動式スタンディングデスク脚 会社でもスタンディングデスクを使っていたのですが、在宅勤務でもスタンディングを実現すべく、もともと使っていた机の天板を流用し、脚だけこれに付け替え。 1〜2時間ごとに立ち/座りを行き来するので、電動一択。同メーカーの上位モデルでは
いまさらだな〜〜と思いつつも、自分のキャリアとマネジメントのこと考えて読んでみようと思い立った。 楽天ブックスはこちら 海外の人事関連本を読むとたいてい、 ・いわゆる日本企業だと無理 ・代理店やコンサルではなく事業会社じゃないと無理 と大きな壁を2つ感じます。 羨ましいと思ったこと・自社サービスの課題に全力を注ぐべく、同じ方向を向けるように努力している (そのための調整コストを惜しまない) ・会社の動く方向に個人のモチベーションを重ねられている (そういう人を雇って
(初出:2019/03/06 社会人3年目の終わり、4月に入ってくる新卒のトレーナーになると知ったあたり) なるほどな~と思った記事。 新人は2種類いる。 『今すべきことをシンプルに知りたい』タイプと、『全体の流れも知りたい』タイプと。 自分がどちらだったか思い返すと、圧倒的に後者、『全体の流れも知りたい』タイプだった。 なぜか。 ・自分の作業に意義を感じたい プロジェクト内の立ち位置で、どう貢献できるのか、知った上で動きたい。 ・無駄な作業をしたくない 重要度が
最近、自己紹介の内容に迷った瞬間があったのと、他人の自己紹介でめちゃくちゃ興味を持った記憶がなかったので、ふと目についた本を読んでみました。 楽天ブックスはこちら 内容としては、自己紹介をアップデートすべき理由や、アップデートするための自己分析の話がほとんどです。世の中の流れを考えながらじっくり読むのもありかと思いますが、「自己紹介」自体について語られているのは大きく3点ですので、要点だけ抽出したければ20分あれば十分かと。 1. 自己紹介で伝えるべきは役職ではなく役割
無難です。 もともと、仕事関連の話と趣味の話がごっちゃなnoteををやっておりまして。 仕事と趣味は、クロスさせたい願望はありつつもそれぞれに向き合っている時の分人が明らかに異なるので、noteアカウントも分家します。 こちらのアカウントでは、 ・データ関連 ・スキルアップ ・人材育成 の話ができれば。 元の記事も、徐々にこちらに移行してくる予定です。 (昔の記事、見返すと稚拙で恥ずかしいけれども。) フォローもまだまだこれからですが、よろしくお願いします。