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「NETFLIXの最強人事戦略」 パティ・マッコード
いまさらだな〜〜と思いつつも、自分のキャリアとマネジメントのこと考えて読んでみようと思い立った。
海外の人事関連本を読むとたいてい、
・いわゆる日本企業だと無理
・代理店やコンサルではなく事業会社じゃないと無理
と大きな壁を2つ感じます。
羨ましいと思ったこと
・自社サービスの課題に全力を注ぐべく、同じ方向を向けるように努力している
(そのための調整コストを惜しまない)
・会社の動く方向に個人のモチベーションを重ねられている
(そういう人を雇っている)
・良い点も悪い点も正直に評価し、フィードバックし、合わなければ辞め(させ)られる
なぜ(弊社は)できないのか
人事に関してはど素人ですが、日本っぽい体質の代理店(自分の職務としてはコンサル)で働いている身としては、「辞められない、辞めさせられない」が最大の問題なのでは?と思います。
<企業側>
・実際働かせてみたら能力が要求水準に伴っていなかった人を辞めさせられない
・半年前と今では必要な人材が違うが、半年前に雇った人を辞めさせられない
↓
・どうせ切れないのだから正直な評価もフィードバックもできない/しない
・欲しい人材に対価を払えない、思い切って採用できない
・せめてマイナスにならないようルールや制限ばかり整備する
<個人側>
・実際働いてみたら、やりたい/できる仕事がない
・半年前からやってきたことと違うことがしたいが、同じ部署で同じような仕事をせざるを得ない
↓
・能力を発揮できないこと、発揮しないことをミスマッチのせいにできる
・業績が傾かないうちはのうのうと過ごせる(20%しか稼がない80%の社員でいられる)
切られてもいいから
最近、データアーキテクトとして案件に入ることが多く、「会社として案件を受けなくても、構築フェーズだけ自分を雇ってもらえばよかったじゃないか」と思うことが何度かありました。個人のキャリアと企業のニーズがマッチしている期間だけその企業に属する、そんな働き方がいい。
個人的には、今の会社での働き方が合っていた時期が終わろうとしているように感じます。
・特にやりたいことがなかったので、様々な案件で少しずつスキルを身につけてきた
(今の会社の今の部署で本当に良かったと思っている部分。)
・支援する、というスタンス
(クライアントのニーズを抽出し、解決する過程を、自部署の利益の最大化を考えながら実行する必要がある。バランス感覚は身についたが、どうも不完全燃焼になりがち。)
モチベーション面では、
"自分の"仕事として、情熱を傾けられる仕事がしたい。
スキル面では、
できないことはできないと認めつつ、必要に応じて学びたい。
(他部署と協力しつつ、自分のスキルとして取得する必要に迫られたい)
結論
向き・不向きで言えば、
本書で書かれた人事戦略の考え方は、僕には向いていそう。