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三浦 さかな
2021年12月22日 21:27
(906字)ベッドの上で目覚めると、あなたがいなくなっていた。わたしはアパートを飛び出し、あなたを探した。夜の冷たい風が、無防備な身体を容赦なく刺した。あなたは、映画が好きだった。わたしの部屋に来るときは必ず、コンビニの袋とレンタルショップの袋を下げていた。「今までみた映画で1番好きな映画は?」 わたしが訊ねると、あなたは、「考えたこともなかった」 と答えた。 しば