あいみ

悩み抜くことが生きることだと思う

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私の中で生まれるワタシの素は とてもとても棘だらけで 棘のひとつひとつを削って 頑張って丸くなるまで推敲して たまに手に刺さる棘が痛いけど 私はこの棘のことが嫌いだから ひとつひとつを引き抜いてゴミ箱に捨ててって たまにこのまま人に投げつけてしまえたらって そんなふうに思うこともあるけれど 私の中からそんなワタシが飛び出してくることすら 知ってもらいたくないから 素敵な人はきっと 生まれてくる素もこんな恥の多い形をしていないんだろうな そんなふうに生まれてこれてたらって

    • 炎上

      燃えていた。 どこが爆発しただろうか 爆破予告が出てたとかそんな噂もあった。 瞬く間に燃え広がる火にたじろいだのは 私。と少しの人たちだけ。 歌は続く。 踊りも続く。 逃げ出す人も確かにいた。 でも圧倒的に多かったのは火の中でも 踊り狂うファンたち。 アーティストが放った光が炎よりも強い。 飛び散る汗に映る炎さえグラデーションの飾りにする。 きっとこのまま踊り続ければ俺たちは死ぬ。 それでも、それでも湧き上がる感情が ここで止まってしまうことの恐怖の方が、 今は強いんだ

      • 下書き

        下書きが語りかける。 数日前のわたしは こんな風に唄っていたぞ。 数ヶ月前のわたしはこんな風に 物思いに耽っていたぞ。 数年前のわたしは こんなふうな世界に逃げ出していたぞ。 そうだったんだね、わたし。 でも、ごめんなさい。 そのどれももうわたしには 続きを描くことができないや ほんと、ごめんね さようなら

        • 君の隣に

          深夜。街も君も寝静まった頃、 私は静かに夜のベランダに立ち、 電子タバコ片手に星を見上げる。 冷たい風が肌を撫で、 部屋で眠るあなたを想う。 私の心臓の音の方が大きく聴こえそうなくらい 小さな音で流れる音楽は きっと私への心遣いなんだよね。 優しい月明かりがあなたの寝顔を照らし、 その穏やかな表情に、私は微笑みを浮かべる。 夢の中に、私もいたらいいのに きっとそんなことありえはしないけど。 あなたの髪にそっと触れることはできないけれど、 その柔らかさを想像しながら、 私

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        • 怪奇収集奇譚
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          人生と鬱

          薄暗い廊下。 なんとなくひんやりとした空気が 口腔でうずまき肺を冷やしていく。 切れかけの蛍光灯のような光が 時折一瞬だけ視界を闇に染めながら 廊下を照らしている。 前方も闇。 後方も漆黒。 後ろは振り返ることはできても 不思議と進むことはできなかった。 廊下だからまっすぐに思えるけど 目に見える部分が少なすぎて ほんの少しずつ曲がっていたらそれを判断することはできないだろうし そもそも終わりがあるのか、どこに辿り着いたら終わりなのかもわかりはしない。 そしてなにより

          話というのは内容によっては話すことによって余計な属性がついてしまう話がある。 たとえば理想の異性像を、付き合っている相手に話せばそれはハードルになってしまう可能性があるなど だから私は誰かの全ての話を受け止めることは不可能だし あなたはわたしの全ての話を受け止めることは不可能だ

          話というのは内容によっては話すことによって余計な属性がついてしまう話がある。 たとえば理想の異性像を、付き合っている相手に話せばそれはハードルになってしまう可能性があるなど だから私は誰かの全ての話を受け止めることは不可能だし あなたはわたしの全ての話を受け止めることは不可能だ

          配慮は求めるくせに遠慮はできない人が多すぎる

          配慮は求めるくせに遠慮はできない人が多すぎる

          自分に嘘をつきすぎて私に嫌われたワタシ。あなたもそうなの?

          自分に嘘をつきすぎて私に嫌われたワタシ。あなたもそうなの?

          直近で初めて読みました とても好きな物語でした 呪いの解けた彼女は 1話 | 小野未練 #pixiv https://www.pixiv.net/artworks/82574447

          直近で初めて読みました とても好きな物語でした 呪いの解けた彼女は 1話 | 小野未練 #pixiv https://www.pixiv.net/artworks/82574447

          後悔しないように生きていくこととは 後悔しても苦しみを生まないような生き方ではなく 昔から目を逸らして生きていくことなんだって最近わかった 人生は楽になった

          後悔しないように生きていくこととは 後悔しても苦しみを生まないような生き方ではなく 昔から目を逸らして生きていくことなんだって最近わかった 人生は楽になった

          好きだと小さくでも伝えられ続けることで 私の些末な自己肯定感が そこにあったのだと気づくものでした

          好きだと小さくでも伝えられ続けることで 私の些末な自己肯定感が そこにあったのだと気づくものでした

          インフルエンザになりました 心拍数130超えで 気が狂いそうなくらいには 辛い症状出ていましたので みなさん 予防接種なり、まだ症状が軽いうちに (とはいっても熱が出てから6〜8時間?後からでないと正しく診断はできないようですが)病院に行って薬をもらいましょう

          インフルエンザになりました 心拍数130超えで 気が狂いそうなくらいには 辛い症状出ていましたので みなさん 予防接種なり、まだ症状が軽いうちに (とはいっても熱が出てから6〜8時間?後からでないと正しく診断はできないようですが)病院に行って薬をもらいましょう

          ただの日

          電車を待っている。 とは言ってもこれから旅行にいくだとか 何もかもが嫌になって当てのない旅に出るだとか そのようなドラマのある日ではなく ただ仕事へと向かうだけ 今日のように雨降りの日は 普段よりも電車に乗り込む人が多い 未来の窮屈を想像してため息ひとつ。 そんな上がらない気持ちを 座席に座れた幸運で相殺する朝。 ごめんなさいね、ほんの少しの優越感。 昔から得意でない朝の辛さを慰めるように 目を閉じて物思いに耽る。 こんなふうにいつも以上必要以上に 物語にしてみたら

          ただの日

          弱くない人が 弱い人を守りながら笑い続けられるほど 強いとは限らない

          弱くない人が 弱い人を守りながら笑い続けられるほど 強いとは限らない

          怪異収集譚〜呪いの男①

          ――――ねぇ、知ってる?なんか昨日、急に抱きついてくる変態が出たらしいよ。  はじまりはそんな噂話からだった。 女子生徒が下校中に、中年男性に抱きつかれるという事件。 つまるところ変質者情報だった。 ホームルームでも担任教師から事件の話が行われた。 「変質者に注意し、できる限り集団で下校するように」 そんな定型文めいたアナウンスが行われる。 事件も数日経てば皆の記憶から消えていくはずだった。 しかし事件はそれだけでは済まなかったのだ。 翌日。 「ねぇねぇ香奈、昨日の

          怪異収集譚〜呪いの男①

          怪奇収集譚〜星のおじさん〜

          「あ……ぁ……」 震える私の前に男はいた。 薄暗い無機質な部屋の中央に椅子に座った男が1人。 いや、正確には座らされていたというのが正しいだろう。 手足は枷がはめられていてそこから離れることができないようにされている。 「ひどく動揺しているね。おじさんにはそれは君にとって大切なものかと思ったのだけれど……違ったかな」 おじさんとそう自称した人物は笑った。 いや、人と言えるのだろうか。 私に語りかける声は男性のものだったが、 椅子に座ったその人物の頭部は五芒星の形をして

          怪奇収集譚〜星のおじさん〜