なぜ妊婦さんに多いの?こむら返りの原因と予防法
妊娠中のマイナートラブルのひとつとして、こむら返りが挙げられます。
「こむら返りってなに?」
「なんで妊娠するとこむら返りが起こりやすいの?」
など、こむら返りについてよくわからないという人もいるでしょう。
ここでは、こむら返りについてご紹介します。
妊娠中にこむら返りが起こりやすい理由と、予防法や対策法についても併せてご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
1.こむら返りとは?
こむら返りとは、寝ているときに足がつる現象のことをいいます。
寝ているときに急に足がつって目が覚めたという経験がある人もいるかもしれませんね。
こむら返りは正式名称を「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」といい、ふくらはぎの筋肉が異常に収縮することで起こります。
妊娠していなくても起こることがありますが、妊娠するととくに起こりやすくなるといわれています。
こむら返りは妊婦の約半数が経験するともいわれているため、決して珍しい症状ではありません。
2.妊婦さんに多い理由
こむら返りは誰でも起こる可能性があるものですが、妊娠して初めてこむら返りを経験したという人もいるでしょう。
妊娠すると起こりやすくなるともいわれているこむら返りですが、妊娠とこむら返りにはどのような関係があるのでしょう。
ここでは妊娠するとこむら返りが起こりやすくなる理由について見ていきましょう。
ミネラル・カルシウム不足
筋肉をスムーズに動かすためには、十分なミネラルやカルシウムが必要です。
妊娠すると赤ちゃんの成長のために、多くのミネラルやカルシウムが必要になるため、ママの体はミネラルやカルシウムが不足しがちになってしまいます。
これが妊娠中にこむら返りが起こりやすい大きな理由です。
また妊娠後期になると血流量を増加させるために、血液が薄まります。
血液が薄まることで血中のミネラルバランスが崩れることも、こむら返りの原因です。
血行不良
お腹が大きくなってくると、股関節にある大きな血管が圧迫されやすくなります。
股関節の血管が圧迫されると下半身の血行不良が起こりやすくなり、これがこむら返りの原因となってしまいます。
また妊娠すると活動量が減り血行不良がより起こりやすくなるので、適度に体を動かすことが大切です。
足に疲れが溜まりやすい
妊娠するとお腹が大きくなり、体重も通常よりも10kgほど増加します。
体重が増加すれば足への負担も増し、足に疲れが溜まりやすい状態が続きます。
妊娠前と同じように過ごすと疲れがどんどん溜まり、足がつりやすい状態になってしまいます。
3.こむら返りの予防法
こむら返りに慣れることはなく、何度経験しても嫌な気持ちになってしまいますよね。
できればこむら返りを起こさずに朝を迎えたい、そう思っている人もいるでしょう。
ここではこむら返りの予防法についてご紹介します。
すぐに取り組める簡単なものばかりなので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。
ミネラルやカルシウムを積極的に摂る
妊娠中のこむら返りの大きな原因は、ミネラルやカルシウムの不足です。
妊娠中は不足しがちな栄養素なので、食事から積極的に摂るのが一番の予防法になります。
・ヨーグルトなどの乳製品
・シシャモなどの小魚
・豆腐などの大豆製品
・わかめなどの海藻類
・切り干し大根やゴボウ
ほかの栄養素もバランスよく摂れるよう、さまざまな食材を選びましょう。
適度な運動を取り入れる
血行を促進することも、こむら返りの予防につながります。
それには適度な運動を取り入れるのがおすすめです。
・ウォーキング
・ストレッチ
・マタニティヨガ
・マタニティエクササイズ
妊娠中は体調を見ながら、自分に合った運動を取り入れるのがポイント。
無理せず心地よい疲れを感じる程度に、毎日運動を取り入れましょう。
足を温める
妊娠中は足の冷えが気になるという人もいます。
足が冷えているということは、下半身の血行が滞りがちなサイン。
季節に関係なく足を温めることを意識しましょう。
・靴下を履く
・レッグウォーマーをつける
・湯船に浸かる
・足湯をする
足を温めると全身の血行も良くなるので、日ごろから足を温めるのがおすすめです。
足をマッサージする
足のマッサージもこむら返りの予防に有効です。
・鼠径部
・太ももの内側
・ふくらはぎ
・足首
・足の裏
・足の指
足の先から股関節に向かって血液を戻すように意識して行うと、効率的に血行促進できますよ。
マッサージグッズを使うのもおすすめです。
4.まとめ
妊娠中のこむら返りはよくあるマイナートラブルとはいえ、できれば経験したくないものです。
体を温めたり適度な運動をしたりすることで、こむら返りを予防することができますよ。
こむら返りが続くと寝不足になってしまうこともあるので、ぜひ対策法を取り入れてみてくださいね。
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