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完全に薬を止めて一年が経ちました。

適応障害と診断され、パニック発作や双極性障害のような症状を抑える薬を完全に止めてから一年が経ちました。

お医者さんと相談しながら、1種類ずつ時間をかけて薬を減らしていき、完全に飲まなくなってから早一年。

正直言うと、実は数回パニック発作が起きました。でも、ちょっと起きただけで、その後引きずることもなく、一年過ごせました。

コロナ禍という特殊な状況なので、なんとも言えませんが、かなりいい感じです。不要不急の行動をしないためほぼ引きこもっているため、時々通院などで電車に乗ったり、ワクチン接種で初めて行く場所だった上に薄暗い地下だったり、というタイミングでちょっとパニックになりました。(ちなみにまだ、ワクチン2回目打ててないので、2回目打つのめちゃくちゃ怖いです。パニック的な意味で)

人に直接会う機会が減ったのを良い事に、自分のタイミングを大事にしながらライティングの仕事などをするようになったのも良かったかもしれません。

何よりも、こんな世界なので、一日一日を大事に、自分を大事にしようと過ごしています。そのおかげか、落ち込む日が減り、毎年発症した9月は特に体調が悪かったのに、今年は今のところ平穏に過ごしています。

ニュースやSNSは、コロナ関連で苛立っている人が多いので、長時間見ないようにして、大事そうなニュースだけささっと見るようにしています。そうするだけで、ちょっと心が重くならずに済んでいます。

5年前の9月、私にこんな穏やかな気持ちが訪れるとは思いませんでした。毎日、どうやって息をしたらいいのか分からず泣いていたのが信じられません。呼吸もできない自分は、なんて不出来な人間なんだろうと、自分をいじめて泣いていた私は、もういません。

この5年間は本当に苦しい日々でしたが、通り過ぎてみると悪いばかりの日々ではなかったとも思えます。「凪」のような感覚です。やっと、私のジェットコースターは止まりました。

成人してから10年以上経ってしまいましたが、やっと大人になれた気がします。ちょっと余裕らしきものが分かりました。苦手なものと距離を置き、自分のペースを大事にして、どんなに小さくてもうれしいことをちゃんと喜ぶ。

がむしゃらに生きていると難しかったのですが、これって、何よりも優先すべきことだったんですね。子どもの時は、好き嫌いはダメって言われますが、大人になったら好き嫌いした方がいいですね。やっと分かりました。


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