
ひとり起業家は、差別化しなくていい
僕は、ひとり起業家は差別化に固執する必要はないと考えています。
確かに、ある程度の大きな規模で市場を狙っていくのであれば、差別化は必要だと思います。
ですが、ひとり起業家の規模感なら、差別化よりもっと大事なことがあるはずです。
今回のnoteでは、ひとり起業家が差別化しなくてもいいと思う理由についてまとめてみました。
そもそも差別化とは…?
マーケティングを勉強していくと、必ず出てくるのが差別化。
僕も最初はこの差別化についてずいぶん悩みましたが、最近は差別化はあまり重要視しなくても良いのではないかと考えています。
そもそも差別化とは、他者との優劣(区別)を付けることです。
他者のサービスよりもウチの方が断然優れていますよ…!ということを明確にするために必要な考え方になります。
つまり差別化を意識してしまうと、必然的に他の発信者との比較を優先してしまう傾向になってしまうのです。
もちろん、市場調査的な意味では必要な作業かもしれません。
ですが、集客が上手くいっている同業者を見ているうちに、そのクリエイティブ(アウトプット)にどうしても惹きつけられてしまいます。
そして、知らず知らずのうちに、自分のクリエイティブではなく他の発信者のコピー&ペーストみたいな発信になってしまうのです。
ベクトルは常にお客様の方へ
差別化の視点は、常にベクトルが競合他者へ向かいがちになります。
ですが本来、ベクトルは常にお客様の方へ向けておかないと、本当に感動するサービスは作れません。
そもそも、年商億超えとかすごい実績がある発信者だとしても、必ずしもそのやり方が正解では無いケースもたくさんあります。
というより、そもそも正解なんてビジネスには無いので、その業界の常識を疑い、違和感の中から本当に隠れたニーズを探すのが必要なのです。
業界でまかり通っている常識に対して、違和感やモヤモヤを分析することこそが、ひとり起業家に必要な作業になります。
その気持ちと姿勢を忘れないようにしていきたいですね。(僕自身に言い聞かせています…笑)
ひとり起業家に必要なのは「差異化」
ひとり起業家に必要なのは、差別化ではなくて「差異化」です。
似たような意味に聞こえますが、差別化が区別する姿勢に対して、差異化とは他とは一線を画す特別な存在になることです。(と、僕は捉えています)
差別化と差異化の違いについて、僕の考えを図解にしてみました。

差異化を意識することで、ベクトルは常にお客様の方に向きます。
そして本気でお客様のことを考え抜くと、その先には同業の発信者が思いつかなかったような、新しい独自の発想も生まれやすくなります。
そして、その分野を極めることで高単価でも購入いただけるようになり、経営に好循環が生まれるのです。
次の図解も見ていきましょう。

差別化の視点では、お客様はサービス内容とコスパで購入するかを判断します。
他サービスとの優劣だけで判断されるので、比較されやすく、価値観が合わない方も購入してしまいます。
一方で差異化の視点では、お客様のことを本気で考えることで、しっかりと価値観も浸透することができます。
ぜひあなたから買いたい、あなたの商品なら間違いないと感じていただけるようになり、リピーターになりやすくてクレームにもなりません。
次が最後の図解です。

差別化が合理的な判断に対して、差異化は感情的な判断になります。
人は何かを購入するとき、その85%は感情で判断すると言われています。
感情で判断して、あとから合理的に辻褄を合わせていくのです。
とはいえ、そもそも差異化を突き詰めていくと商品自体も上質なサービスが出来上がるはず。
そのため、合理的に判断したとしてもちゃんと選ばれるようになっていきます。
ちょっと極端な比較になってしまいましたが、あながち間違ってもいないと思っているので、ぜひ参考にしてみてください。
では今回はこの辺で…!