人殺しワクチンシリーズ クラウス・シャワブーは今日死ぬ
シャワブーなる白人男が、ある日突然人々の前に現れて、トラックを出したいから、道路を見ててくれと言い、シャワブーは嫌われ者なので、当然のように拒否された。シャワブーは不機嫌になり、たまたま通りかかった風俗嬢みたいな格好のブスに馴れ馴れしく「おい、私を助けてくれよ。トラックを出したいんだ」と頼んだ。ブスは、
「ふざけるな!!何で私がお前のトラックを誘導する?!いい加減にしろ!!」
とキレて、シャワブーの太ももに蹴りを入れると、ハイヒールの異様に尖ったカカト部分がシャワブーのももを貫通して、
「キャアーーッ」
とシャワブーは情けない悲鳴を上げた。
静太郎なる男が、道端で死んでいた。シャワブーは叫びながら後ずさりしていて、静太郎にけつまづいて倒れた。シャワブーは石ころと勘違いして、まさか人の死体が足元に転がってるとは、まったく夢にも思わなかった。
シャワブーはいきなり財布を出すと、ブスに万札を八枚投げつけて「カネの力を知れ!」とヒステリックに叫び、静太郎には「お前に旅館経営をやらせてあげる」と持ちかけた。
シャワブーはワクチンを打ち続けて、自分は寿命が短いと悟り、変な人に生まれ変わろうとした。しかし顔が普通だった。