カント「純粋理性批判」への極めて素朴な疑問 4
NHK 100分de名著「純粋理性批判」電子書籍の71/301ページから引用します。
引用始め
まず、物自体が感覚器官を刺激します (触発する、とカントはいいます) 具体的にいえば、視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚などを通じて、「赤い色のなにか」 「甘い香りのなにか」といった多様な感覚を受け取ります。
★ カントに従えば、私たちは感覚器官を通じて受けとったこれらの多様な感覚を、「空間」と「時間」という二つの枠組みのなかで整理しています。
この二つの枠組みでもって多様な感覚を位置づける認識能力を、「感性」と呼びます。
引用終
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私の考察
視覚について考えると、
目の前にミカンがあるとして、それを見れば、
空間の中のある場所に、ミカンがあると分かります。
ミカンは見えないが、ミカンの匂いを感じる場合があります。
つまり、嗅覚は、対象が近くに存在していると感じるが、対象がある場所はわからない場合があります。
従って、この場合は、★は成立していません。
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