永井均先生の<私>の哲学が分かりません その4
「事典 哲学の木」講談社 2002年
この本の1011ページから引用します。
(項目名は「私」で、この項目の著者は永井均先生です)
(この項目の最初の部分からの、引用始め)
世界には、自己意識を持った生き物がたくさん存在する。私はそのひとりだ。
だが、私だけがーー私であるという事実によってーーほかの者たちとはまったく違うあり方をしている。
どうしてそんなものが存在するのか?
そして、どうしてある特定の人物が、そしてその人物だけが、そういう違うあり方をしているのか?
(以下省略、引用終わり)
この項目の説明は、約3頁あります。
わたし(Nakayama)は、その説明を理解できません。
ある人が、永井先生による説明を理解できて、その説明は正しいと考えたと仮定します。
すると、その人は、
「私だけがーー私であるという事実によってーーほかの者たちとはまったく違うあり方をしている。」
と考えると思われます。
そのような人が1000人以上になると、
その人達も、
「私だけがーー私であるという事実によってーーほかの者たちとはまったく違うあり方をしている。」
と考えると思います。
そうなると、「私だけが」と矛盾するのではないかと疑問に思います。
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