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かあちゃんのお楽しみを尊重してくれる末娘に感謝(後編)

前編よりつづく

再び、急なお出かけプラン勃発!

都会に住む心友が、わが奥山の、別の隣村に住む心友のお家に、今日、「川に浸りに」行く、と知ったのは、昨夜のこと。

LINEのひょんなやりとりで知った瞬間、「私も、いっしょに行きたいなあ」と思ったものの、難しいよなと目の前の慌ただしさに、スルーしたまま寝床についた。

が、今日の早朝、目覚めてから、「やっぱり行きたい!」という想いがムクムクふくらんで、

ふと、明日、いっしょにお出かけすることになっている、わが奥山のママ友を誘えば、行けるかも!と思いつく。

そうすれば、都会から早朝のバスに乗っていく予定の心友を、道中でピックアップして、一緒に行けるし、

道中の田舎のお弁当やさんのお弁当を買えば、美味しいお昼ごはんも調達できる!

若者との急なお出かけがあまりに最幸だったせいか、当日の朝思いついたワクワクプランの決行を、私は諦められなかった。

早朝から、ママ友にLINEで打診してみるが、なかなか既読にならず、電話までしてしまう。

なかなか出なくて、電話を切ろうとしたその時、「どうしたん?」と、優しいママ友の声。

「突然ですが、今日、一緒にお出かけしませんか?」
「いいですよ!」即答だった!

やったー!と心躍らせ、都会の心友に「ママ友の車で拾うので一緒に行こう!」と連絡し、

最後に、隣村の心友に、LINEで「ママ友の車で都会の心友と一緒に今日行っていいですか?」と流したら、即座にOKスタンプが返ってくる。

「まずは、訪問先の了承を取るのが先だろう」と、自分の行動に突っ込みを入れながら、限られた時間の中で、話がまとめられたことに自画自賛する。

みごと、ワクワクするお出かけプランの調整は済んだ。

が、プラン実現のための最大の難関が、まだ残っている。

マイペース通学2年生の末娘を、無事、学校に送り込めるだろうか。


学校に行くエネルギーのなかった末娘、母のために力を振り絞る

今朝の末娘は、リフレッシュ休暇を取ることになった昨日の朝よりも、消耗した様子で、布団の中で「学校に行く元気が出ない」と口にしていた。

とても、スクールバスに間に合うよう、支度ができそうにない。

ん?
学校を休んで、一日、自分のやりたいことをやって充電できたはずなのに、なぜ?

振り返ってみて気づいた。

昨日、お家で充電できた末娘は、夕方、私が用事で学校に行くとき、一緒に自転車で行きたいと言い出した。

私と一緒に行動したいということと、砂場で泥団子を作りたいという目的があったのだ。

なのに、学校の用事を私がしている間、見守りの目なく、校庭で放置されていた末娘を見かねて、担任の先生が、休んでいた図工の時間にやった絵画制作を、末娘に提案くださったようで、

末娘は、長い時間、集中して取り組んで、完成まで仕上げてから帰宅した。

末娘は喜んでやっていたので、私はすっかり安心していたのだが、このとき、末娘は、マイペースを失い、エネルギーを過度に消耗させていたのだ。

超ベテランのその先生は、子どもをうまくのせる技に長けていて、のせられたことに、子ども自身も気づけないし、今回は、私も気づけてなかった。


しかし、いまは、そんなことに想いを寄せてる場合でない。

私の、ワクワクプラン実現のために、どうするか。

今日、夫は、時間は自由になるが、出勤しなければならないらしい。

だから、学校をお休みして、末娘を家で休ませることはできない。

「お家で少し休んでから、学校に行けるようになったら、とうちゃんに送ってもらう?」
「かあちゃんと一緒じゃないならイヤだ」

うーん、いっそのこと、お出かけに連れて行くか。
末娘は、心友のお家は大好きだけど、いまは行く元気もなさそうだし。

だったら、学校で、休ませてもらうのがいいか。

一緒に行くママ友の家は、学校の近くだ。

「かあちゃんと一緒に自転車で学校に行く?」
「うーん、一緒なら行けるかも」

えっ?
元気なさそうなのに、私とサイクリングすることには意欲が湧くのか!

「かあちゃん、今日はね、ママ友の○○さんとおデートしたいから、早く行きたいんだけど大丈夫?」

「かあちゃんのお楽しみのためなら、がんばれる」

こんなこと言ってくれるなんて(泣)

「ありがとう!じゃ、すぐに支度して出ようか」

がんばって、自転車で出発したものの、すぐにへばってしまう。

そのたびに、休憩して、お茶飲んで、塩分チャージ食べて。

帰るとは、一言も言わずに、へとへとになりながら学校に到着したら、
1時間目、運動会の練習中。

全校生徒が校庭全体で、チームに分かれて頑張っている姿を横目に、
養護の先生を求めて、へろへろの末娘をお願いすると、

「まずは、保健室で休もうか」と優しく声をかけてくださり、

「じゃあ、かあちゃん、行ってもいいかな?」
「いいよ」

ということで、なんとか、末娘から手が離れることができ、

ママ友のおうちへと駆け込んだのでした。


その後は、計画通り、ママ友の車で出発し、田舎のお弁当やさんの美味しいお弁当をゲットし、都会の心友をピックアップし、奥山の隣町の心友のおうちへ。

まずは、お弁当を食べ、着替えて「川に浸りに」行って、

女四人、みんなで魚とりにはまって、飼育ケースを魚で満たし、
(←見出し写真。飼育ケースの下には、サワガニやもっと大きな魚も)

子どものお迎えのタイミリミットで、ママ友と二人、先に出発。

学校に迎えに行った末娘は、すっかり元気になっていて、二人で自転車で帰宅しました。


眼の前にやってきた幸せをつかむ人生を送ろう!

ふだん、末娘がマイペースで過ごすために、私ががんばっていることを、末娘が認めてくれているからこそ、

母のためにと、がんばってくれた、今回の末娘の姿に、大きな成長を感じ、感謝の気持ちでいっぱいなのでした。

それと、
むちゃぶりしてくれた若者と、私のむちゃぶりを受けてくれた、ママ友、心友にも、感謝感謝です。

眼の前にやってきた幸せは、つかむ人生を送ろうと、改めて思いました。

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