今マスクを付けて走る事は、コロナ後のランニングのあり方に関わる事だと思う
「ソーシャルディスタンス取っていれば、ランニング中まではマスクしなくてもいいのでは、息苦しいし…」と思っていました。けれど考えが変わりました。
そのきっかけや、実際にマスクド10kmしてわかったこと・考えたことを書きます。
きっかけ
尊敬する2人のランナーの方が、マスクとランニングについて発信したからです。
ランニングコーチの金哲彦さんとIPS細胞の山中伸弥教授。
このお二人が言っているなら、と単純に思いました。
引用:山中伸弥教授のサイト:https://www.covid19-yamanaka.com/
マスクド10km
昔でたレースの参加賞のBuffがあったので、それで口・鼻をカバーして10km走りました。こんなイメージ、ややB系。
引用:https://buffusa.com/
外見上もかなり違和感がありましたが、体感的にも息が苦しかったです。10kmずっとつけて走ったらいつもより疲れました。ある意味良いトレーニングにはなります。
周りのランナーの高い意識
自分がマスクして走ると、一体どれくらいの人がマスクして走ってるんだろう、と気になり実際に数えてみました。
大阪市内の川沿いの定番コース。今朝のランでは18人のランナーとすれ違いましたが、15人(全体の80%以上)の方がマスクして走ってました。
自分はこれまで、ランニングでは意識高い系、だと自認してたのですが、今日は反省しました…。 意識低かったと。
土地柄もあるのかもしれませんが、地元ランナーの意識は高く「マスク+ソーシャルディスタンス」がきちんと実施されてました。
トレラン黎明期のランナー達の意識
以前、ランニングクラブの大先輩(70代の方)がこんなことを言ってたのを思い出しました。
(40年くらい前)自分が若かった頃、トレーニングの1つとして、山に走りに行っていた。トレランという言葉すらなかった時代で、山岳マラソンという言葉が少しあった程度。「山で走る」という行為は、世間的には異様だった。だから自分たちは山でのマナーを徹底的に守った。ハイカー優先・彼らとすれ違う時はスピードを落とし挨拶する・ゴミを必ず持ち帰る、等。「山で走っている人たちって礼儀正しいんだ」と思ってもらうことが、世間に認めてもらうのに、また山で走らせてもらい続けるために、大事だった。
今やトレイルランニングは一般化し、ファッショナブルな印象すらもあります。以前は「異様な行為」とも見られていたトレランを、先輩ランナーの方々の黎明期の行動が、定着・一般化させてくれたんだと、この話を聞いて思いました。
コロナ後の社会とランニング
いま2020年に起きていることも、トレラン黎明期と通ずものがあると思います。
コロナはいろいろなものの価値観を一気に変えています。
これまでは当たり前、と思っていたものが、当たり前で無くなる。(通勤、飲み会、旅行、買い物…)。逆にこれまで当たり前ではなかったものが一気に普及する(テレワーク、テレビ会議、オンラインゲーム…)
自然と多くの活発な議論が起きており、それに触れると自分たちの意識も変わってきているのを感じます。
コロナはいつか収束します。ただ、一度変わった人間の意識はコロナ収束と同時にもとに戻る訳ではありません。戻らないかもしれない。
コロナ中に変わった価値観には、コロナ後の社会でも残るものがあると思います。
「コロナの時、ランナーって意識低かった、マナー悪かったよね」
「ランナーって社会性無いね」
いうのは残したくありません。
ランニング自体の社会的な位置付け
ところで、オンライン英会話してます。
海外の先生達には、生活に必須な目的なく外に出られない、国も多いです。「ランニングは生活に必須ではない」とされてる国も多くあります。ランニング趣味の先生も多いので、日本の状況を話すと羨ましがられます。
日本では今、幸運にもまだ走ることが許されています。
これからランナーの行動はこれまで以上に、社会から注目されると思います。コロナ収束後のランニングの評価も、それ次第で変わるかもしれません。悪いことが起きてしまったら、それは将来のランニング自体の規制にもつながってしまうかもしれません。
今改めて、ランナーの意識と行動が問われていると思います。
「ランナーの人たち、コロナ中も意識高かったね」
「ランナーの人たちって、コロナ中も周りにも配慮してたね」
トレラン黎明期に先輩方が、礼儀やマナーを徹底してくれたおかげで今私達がトレランを普通にできるようになりました。今、自分たちも将来のランニング継続の為にも、できることはすべきだと思います。
(もちろん、自分自身の体・大切な人・社会の多くの人を命を守るために、がこの行動の最優先の目的であることは言うまでもありません。)
ランナーは忍耐強い
ランナーの忍耐力は普通の人より高いはずです。
レース終盤35kmのあの苦しさに比べれば、マスク付けたりエチケット守るのは楽なはずです。いつもより少し息苦しいけど、良いトレーニングだとも思えます。
新型コロナウイルスへの対策は長いマラソンです。(山中伸弥教授)
マラソンはペース配分が大事です。
自分のペースで、でもできることはやりながら、走っていきましょう。
金さんと山中教授のマスク動画
最後に、お二人のマスク動画を貼っておきます。
Tシャツで作るのはいいアイデアですね!
Stay Safe, Stay Healthy, Keep Running.
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