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時子が泣いている~クリエイティ部活動 IN 下関~

11月下旬、クリエイティ部活動(私は、聖地巡礼や神社を巡る旅の事を『クリエイティ部活動』と呼んでいます。自分の職業柄、カミサマの事を学んだり、自分の創作活動に絶対にいいほうに作用しているので。)
と称して、下関に行ってきました。
実は下関は4度目です。

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最初に下関に降りたのは今から11年くらい前です。
紙芝居師なっちゃんになる前です。

思えば、そこからが私の「不思議ちゃん人生=普通に人生を送らない人生」が始まってしまった…というか。

この赤間神宮に来なかったら、自分の過去の記憶や、自分が昔昔のあるところで、ここに携わる人間だったことを知ることはなかっただろうな。

(怪しい事綴る流れになってきたね・・・
「コイツ頭おかしいんちゃうか?」ってことを今から綴ります。
まぁ、ファンタジーだと思って、読み物的に読んでもらったら嬉しいです)

久しぶりの赤間神宮。
ここに来ると本当に不思議な事が起こる。
それは今回も一緒でした。

鳥居をくぐる前は観光客がたくさん押し寄せていたのに、
水天門をくぐるころには人っ子一人いない状態になっていた。
つまり、マンツーマンです。ご祭神の安徳天皇と私の。

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よし!ここで閃きました。
ご祈祷を受けよう!!今がチャンスだ!!

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案の定、私一人でご祈祷を受けられました。
本殿に上がらせていただきました(ご祈祷以外は撮影OKです)。
竜宮城のようなご本殿。静けさ際立つご本殿。
安徳天皇の場所だなぁって思った。身が引き締まりました。
竜宮城みたいなご本殿は、安徳天皇入水の時、仁位の尼(平時子)が安徳天皇に「海の底に都がある」と言った事からの造り。

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↓の階段の上でご祈祷を受けました。
勿論、カミサマ紙芝居が全国で公演できるようにと。
私のカミサマ紙芝居が全国で広まるようにと。

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ご本殿には年季のある大きな絵馬が。
水天門を龍神さまが守っている素晴らしい作品です。

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念願の、念願の、赤間神宮の御祈祷。
ありがたいことに安徳天皇を独占して🌠御祈祷。
祝詞に【「紙芝居師なっちゃん」の「カミサマ紙芝居」が全国に広まり、沢山の方々に喜んでもらえるように】という文言を入れて頂き、
感激至極✨😭✨😭✨

神職さんが私と同い年の方で、御祈祷後わざわざ
「同い年の方がこのように珍しい職業で頑張っていらっしゃるのを知ると、私も御祈りに心が籠ります。中谷さまの心願が確実に安徳天皇に届き、平家🦋の皆様の後押しを頂けるよう、祝詞をあげさせていただきました」
と言ってくださった✨😭✨
嬉しすぎる…🥺🥺🥺💖
祝詞を録音しとけばよかった…というくらいに、丁寧に奏上してくださってもう…感動😌🌸

んーなんだっけなぁ…「月の光」とか「海原の云々」とか、
珍しい文言が入っていたよ。
で!御祈祷後のお話がめっちゃ盛り上がって🤭
その中でおっしゃったのが、
「平家は海に沈んだとされているけれど、海の力を得て、様々な物を“生み”出す力を得た。海で生む力を得て、今、生まれ変わっている。
海の力は浄化と再生。だから平家は、新しく生み出すとか、復活する力を持っているんですよね。安徳天皇は、安産の神様でもある」

と、おっしゃってて。

平家は生み出す一族だと。
私も、底辺だけども、作品を生み出す紙芝居師。
自分が生み出した作品から、
観てくれる皆さんの喜びが生まれたら本望だなぁ😌🌸💓

御祈祷は、神職さんが龍笛を吹いて始まり。
頭頂に触れ九字切りみたいな呪文を切る☝️
鈴の音🔔も。
嗚呼、何と気持ちのよい御祈祷なんだろう。
安徳天皇と私とマンツーマン(?)での御祈祷。
ありがたや🦋✨こんなに清々しくて、凛々しくて、
じんわり嬉しい御祈祷は初めてかもしれん。
ずっと、境内にいたかった。

その後、耳なし芳一像と平家一門の墓に線香と蝋燭をあげ、
般若心経を唱えました🤲

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そして、平家一門の墓。
10年以上前、ここで人生最初の金縛りに遭い、
そこで見えた俳句をつぶやいたら、
ここに自生している大きな椿の木から、椿の花が
ドバ~っと落ちた、という摩訶不思議な出来事に見舞われて。

そこが私の不思議ちゃんスイッチの始まりだったな。
そのスタート地点がこの平家一門の墓。
ここで、この日も、次の日も、般若心経唱えました。

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ご祈祷でいただきましたおさがり。

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水天門のライトアップが本当に美しくて
ウットリしました。
安徳天皇が、水の底でこの竜宮城で幸せに暮らしていますように。

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そうそう。ご祈祷後、壇ノ浦で足を運んだら、
こんな神秘的な素晴らしい空模様を見せてくれましたよ。

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さぁ、今回のクリエイティ部活動での一番の目的の場所へ。
この人に、逢いに行きました。

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壇ノ浦の戦いで、安徳天皇と共に入水した、
清盛の妻・平時子です(仁位の尼)。

壇ノ浦の真向かいの旅館に佇んでいる仁位の尼の像。
壇ノ浦に入水するときの彼女。
抱いているのは、安徳天皇です。

ものすごく険しい顔をしていますね。

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11年前。29歳の私は初めてこの像を見た時、
何故かわからないけれど嗚咽を上げて人目もはばからず泣き崩れたんです。
悲しい気持ちと「やっと会えた」という気持ちと、
「ごめんなさい」という気持ちと、せつない気持ちと、
何だかわからないくらいのたまらない気持ちで、ただただ泣き崩れた。
端から見たらこの人ダイジョブか?というくらいに大声だして
ひざまずいてワンワン泣いたんです。

その後、2度、下関に訪れては彼女の像、この像の前で
同じように嗚咽をあげて号泣するんですよね。

今回の1回前の下関では、彼女を見た時に「時子」と
ボソッと声にだしたら
そこから「ときこぉ~~~~」「ときこぉ~~~~」
と名前を呼びながらウエェェェ~~~ンと泣きじゃくった。

必ず、そうなんです。この像の前で、泣いてしまうんです。
私じゃない誰かが泣いているような。

で、久しぶりの、対面。
ハートがギュ~~~となって、あ、また泣くんかな?
と思って顔を見上げたら、
気づきました・・・この像の仁位の尼の顔を見て、
あることに気づきました。
前までは気づかなかったことでした。
それは・・・

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「時子が泣いている」

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↑仁位の尼のほほに、注目。
一筋の線が入ってるように見えます。
これを見た時に「時子も泣いていたのか」って何故か思って。

その瞬間、私のギュ~~~~って想いはストンと落ちて、
私の涙が引きました。

そこから、何か判らんけどずっと彼女の顔を見て、
何か会話してたんかな。ずっと見ていました。

私は解らないけれど、上の方で、きっと私の魂と、
彼女が対話していたのでしょうね。

「また来るね」と言って、その日はその場を去りました。
切なかったな~~
めっちゃ切なかったな~~~。

向かい側の壇ノ浦古戦場からは、落ちる夕日が美しく
見えていました。

この古戦場からしばらく歩く、ある場所に行きたかった。

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それが、ここ。平家の一杯水。
ここは井戸です。ここの井戸と、
関門海峡の向こう側が繋がっているそうです。

ここで、壇ノ浦に沈んた平家たちを弔うのが
今回の私のミッションだったと思っています。

水を飲みたかったんだろうな。
平和を望んで戦って朽ちた魂たちに弔いを。

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関門海峡の夕陽は切なく健気で美しい。

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そして、もう一度ライトアップを見た。
何か、気持ちがスッと通るような気持ちで眺めました。
前回訪問した時は、水天門が改修中で観られなかったので
焼き付けておきたかった。
安徳天皇が沈んだ暗い水の底に、これだけの
煌びやかな竜宮城が見えていたのだろうか。

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翌日、もう一度、仁位の尼の像を見に行きまして。
実は隣に、古民家カフェがあったので、
下関最後の食事として、ここのガレットを食べに行きました。

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骨董品が並ぶ店内。
窓側から仁位の尼像が見える席があったのです。
その場所に座り、仁位の尼とご飯を食べるイメージで
ガレットを頂きました。

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美味しかったなぁ~。
何百年越しに、仁位の尼とデートした気分で。

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食べ終わり外にでたら、
こんなにステキな空模様。
関門海峡がキラキラ煌めいていて
嬉しい気持ちで満たされました。

4度目の下関で、関門海峡見て初めてワクワクした。

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11年前に初めて壇ノ浦に行って海を見た時に、
絶対聞こえないような音を聞きました。

狼煙の音です。
地響きがすごくて、怒号がすごくて、人たちのウネリ、火薬のにおい、
ドドドドドドっていう音、鐘の音、すごかった。

聞いたことないような音。地震以上だろうなという音の揺れ。

戦争ってこういう音がするのか、というくらいに
怖くて怖くて、本当に怖くてたまらなかったけど
何せここでも金縛りに遭って、動けないから、
もうひたすら音が鳴りやむのをしゃがんで待つしかなかったんです。

今思うと、壇ノ浦の合戦の音でしょうね。
音が鳴りやんで、海峡の凪を見て
ソワソワして不安になって。その時に
「時子が!!!!」って思って走って、あの像に行って、
泣き崩れたんですよね。

この経験がなかったら・・・
今のような生き方をしてないだろうなぁ。
目に見えないそういう過去というか、レキシというか、
そういうものを信じなかっただろうな。

11年前初めて触れた下関がきっかけで、
私は過去、平家だったこと。
平時子の事に恋い焦がれていたこと。
を知りました。

誰なんだろうね、その時の私は、誰だったんだろうね。
私には分からないのだけど、

全てが繋がったきっかけの場所でした。
今回、時子が泣いていることを知り、気持ちがとっても落ち着いたのでした。

いつか、平家の紙芝居も創ってみようと思う。

ということで、私の不思議ちゃん話でした。

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