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【第22回】転職の面接結果は相性次第

転職には「運・不運」がつきまといます。求人の有無に関してもそうですが、面接結果についても同じことが言えます。

面接の合否に関わる決定的な要因は、何と言っても面接官との「相性」です。

しかも、会った瞬間の「第一印象」で決まってしまうこともあります。

もちろん、話していくうちに印象が変わることもあります。従って、すべてのケースがそうとは言い切れません。

しかし、「どうも、この候補者とは合いそうにない」と判断されたら、いかに優秀な即戦力人材であっても、面接に合格することは厳しいでしょう。

面接の結果は、本人の経験や実力とは必ずしも一致しません。むしろ、面接官との「相性」や企業特有の「カルチャー」に依存したりします。

従って、仮に面接に落ちたとしても、あまり深刻に悩むことはありません。気分を一新して、出直すだけのことです。

最も避けるべきは、意気消沈してしまうことです。「活気」や「活力」が感じられなければ、せっかく面接の機会に恵まれてもうまくいくはずがありません。

一方、自分では気づかない課題を抱えている場合もあります。「書類選考は通過するんですが、面接で落ちてしまうんです。一度相談に乗ってもらえませんか?」

転職活動に「苦戦」している40代の方からの依頼でお会いしたのですが、とにかく第一印象が「怖い」のです。

まるで何かに「怒っている」としか思えません。会話が始まってからも、どちらかというと「横柄」とも受け取れる態度が続きます。

「失礼ですが、ご自身の笑顔を見たことがありますか?」しばらくしてから、それとなく聞いてみました。

「笑顔?……見たことはないですね。何でそんなこと聞くんですか?」

「ご自身では気づいていないかもしれませんが、お話しする時の表情が終始『怒って』いるんです。そこを解決しないと、転職は厳しいと思いますよ」

「え?本当ですか?まったく気づいていませんでした」

「そうでしょう。一度鏡で、自分の笑った顔を見てみて下さい。自分がどんな笑顔をしているか、実際に確認してみるといいですよ」

この方の場合、おそらくは、直近の職場における「尋常ではない環境」が影響して、知らず知らずのうちに「険しい表情」となっていたのでしょう。

それからしばらくしてですが、本人から「お陰様で、無事に転職先が決まりました」との連絡がありました。「満面の笑み」が目に浮かびます。

転職活動中に悩みごとが出たら、懇意にしているコンサルタントなど、第三者のアドバイスを仰いでみてもいいのかもしれません。

         次回につづく(毎週月曜日に投稿予定)
 
(本文は、弊著『四十歳を過ぎて初めて転職の二文字が頭をよぎったら読む本』<ブイツーソリューション>より一部抜粋編集し、シリーズ化したものです)

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中山てつや
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