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【第20回】転職エージェントに登録したのに求人の紹介がない

転職エージェントに登録すると、求人の紹介があります。ところが、待てど暮らせど案内がないケースもあります。

「登録してかなり経つのに、求人の案内がないのはどうして?」その方の経歴にもよりますが、このパターンも状況次第で起きてしまうのが「現実」です。

理由はいくつかあります。最もポピュラーな要因は、「需要と供給」の関係です。

自分に適した求人が、常に存在しているとは限りません。求人は、企業側の事情で出たり消えたりします。

1ヵ月前だったら、ちょうどピッタリの求人があったんだけど……」のようなことも、よくあります。

一方で、「せっかく登録してもらったけど、すぐに紹介できる求人がない……」と思った直後に、ちょうどいい求人が入ってきたりします。

エージェント(若しくはサイト)登録した時点で、経歴や希望に合致した求人がどれだけあるかは、まさに「時の運」であるとも言えます。

次は「年齢」です。若手の求人は数多く存在しますが、歳を重ねるにつれて、少しずつですが、減ってきます。

世の中に出回る求人の内容を見る限り、紹介があってもよさそうに思うのですが、実は裏に年齢という高い「ハードル」が隠れています。

とは言え、求人自体はタイミング次第では出てくるので、時間をかけてじっくりと取り組む「覚悟」も必要となります。

「希望条件」も大きく影響します。転職サイトや転職エージェントに登録した際には、「業界」「職種」「年収」「勤務地」等の希望確認があります。

登録者によっては、つい強気になって、自らハードルの高い希望条件を設定してしまいます。

特に顕著なのが「年収」に関する項目で、現状をはるかに上回る金額を要求してしまいます(この傾向は、初めて転職活動をする方によく見受けられます)。

年収は高いに越したことはありませんが、転職で上がる率は良くても10%くらいです。従って、この場合は希望年収を「下げる」必要があります。

登録してしばらく経っても、希望に沿った求人紹介がないようでしたら、希望条件を「見直す」ことも大切なポイントとなります。

エージェントと面談済みであれば、担当コンサルタントに連絡を入れることも、継続しなければなりません。

転職エージェントには、日々多くの転職希望者が登録するので、コンサルタントとしては、どうしても新規の登録者に目が行きがちです。

そこで、「まだ活動中」というリマインド・メッセージを伝える必要性が出てきます。すると、思わぬ求人紹介につながることがあるからです。

  次回につづく(毎週月曜日若しくは火曜日に投稿予定)
 
(本文は、弊著『四十歳を過ぎて初めて転職の二文字が頭をよぎったら読む本』<ブイツーソリューション>より一部抜粋編集し、シリーズ化したものです)

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中山てつや
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