見出し画像

【第14回】キャリアチェンジできる転職とは?

転職市場では「業界を大幅に変えること」「全く異なる職種に変えること」キャリアチェンジと呼びます。

一般論として、企業側は即戦力を求めるので、転職によるキャリアチェンジは「至難の業」であります。

まずは、業界に関してです。業界を変えても、職種が同じであれば問題ないように思われますが、実は「業界特性」という名の魔物が潜んでいます。

「それでも、違う業界にチャレンジしたいんです!」
なるほど。であれば、せめて次の2点だけでも押さえておくとよいかもしれません。

1.  現在の会社が、製品を製造していれば「メーカー系の会社」を、製造していないのであれば「サービス系の会社」を選ぶ。

2.  現在の事業領域が、B to C(企業が一般消費者向けに行う事業)であれば「B to C業界」を、B to B(企業が企業向けに行う事業)であれば「B to B業界」を選ぶ。

現職が上記の範囲内であれば、たとえ業界が違っても転職に成功する可能性は高まるので、検討する価値はあります。

では職種を変える場合はどうでしょう。こちらも極めてハードルは高いですが、変更可能なパターンも実は存在します。

それは、現在の業務がある程度応用できるケースです。求人内容に少しでも現職と重なる部分があれば、成功するチャンスはあります。

例外がもうひとつあります。転職市場には「第2新卒」と呼ばれる新卒入社後3年以内の人材をターゲットにしたマーケットが存在します。

この場合は、特に希望する職種が未経験であっても、キャリアチェンジの可能性は更に広がります。

特に、最近は通年採用に移行する企業もあって、それに伴い30歳前後までを対象とするケースも見受けられます。

あくまでも個人的な意見ですが、20代から30代前半までは、基本的に「何でもチャレンジOK」な世代だと思っています。

実際に私の知人や友人の中にも、20代で転職して新たなキャリアの構築に成功した仲間が何人もいます。

しかし、30歳も半ばを過ぎて40代ともなれば、キャリアチェンジはそう簡単にはいきません。

経験者採用で企業が求めるのは、多少の振れ幅はあるにしても、あくまでも「即戦力人材」が基本です。

従って、転職先を選ぶ際は、ある程度の「勘」と「経験」が活かせるか否か、が重要なファクターとなるのです。

  次回につづく(毎週月曜日若しくは火曜日に投稿予定)
 
(本文は、弊著『四十歳を過ぎて初めて転職の二文字が頭をよぎったら読む本』<ブイツーソリューション>より一部抜粋編集し、シリーズ化したものです)

サポート頂けましたら、新たな書籍の制作費として使わせて頂きます。よろしくお願い致します。