コロナのせいか?コロナのおかげか?ー壮絶な春学期を振り返って今思うこと
こんにちは!法政大学キャリアデザイン学部1年の中野です!ようやく、オンラインでの春学期がほぼ終了しました。今回は、歴史上初の一学期間オンライン授業を振り返りたいと思います。
2020入学生の苦悩
私はこの春、法政大学キャリアデザイン学部に入学をしました。3月に行われるはずであった卒業式は規模を縮小し、ホームルーム教室で実施。校長の言葉や生徒会長の言葉は放送で行い、卒業証書は担任から授与されるという異例の事態であった。卒業旅行という名のスキー旅行はなんとか滑り込みで行けたものの、それ以降、コロナの流行によって外出することは難しいということになった。
4月から行われる予定であった大学でのオリエンテーションも全て中止となり、履修登録の方法なども十分な説明もなく、わからないまま授業がオンラインで始まった。そんな私たち20年入学生のオンライン授業を振り返り、今思うことをこれから綴っていきます。
SNSで情報発信せよ!
そんな中始まった4月からの春学期、法政大学は周りの大学に比べて比較的早期に授業を開始することができました。なんと運がいいことに、2020年より学習支援システムを一新しており、オンデマンドや授業資料の配信をできるようなシステムを作っていたために、それを活用してオンライン授業を行うことに決めました。サーバー強化などをし、なんとか当初の予定より2週間遅れた4月21日に春学期がスタートしました。
最初はなんだかよくわからない中で「仮登録?」という状態で授業を受講し、課題を出し、また別の授業の資料が配信されて、受講して課題をこなす…その繰り返しでした。大学生活がよくわからない新入生にとって、なんとなく言われた通りに仰せのままにという状態で課題をこなす日々でした。そんなオンライン授業に革新を起こしたのが、田中教授のライフキャリア論です。流石は日本のキャリア論の最先端を進まれている先生だな、と感じさせられる授業でした。オンライン授業を一人で作ろうとするのではなく、授業アシスタントの力や生徒自身(学生自身の方がオンライン媒体には確実に強いので…)と共に問題を解決しながら、春学期間、全回をzoomで行ってきました。
田中教授の第一回目の授業で最も印象に残っている言葉。
「インプット型の学びからアウトプット型の学びへ変える。ポスト高校生からプレ社会人へ!」
最初は何を言っているのかわからなかったのが正直な感想です。ただ、入学後から田中教授のTwitterを日々確認し、そのプロティアンな発言・行動とポジティブな言動に私は支えられていました。そんな教授のこの言葉は私の中にあるゼンマイを回してくれたのかもしれません。
私はまず、あだ名でやっていたTwitterのアカウント名を実名に変更し、これまでつけていた「鍵」を外し、全世界の人々が閲覧可能な状態にして発信を始めました。更に、翌週、教授が紹介してくださったnoteを始めることにしました。言われたことを即座に実践に移すようにし、まずは最初の一歩を踏み出すということをしてきました。
その結果、何が生まれたか。
まず、SNSを通じて多くの方の情報を得ることができるようになりました。キャリアコンサルタントの方や日本語教師の方との繋がりを作ることができました。鍵アカウントであれば、いくらいいねをしてもリツイートをしても、他者の目に触れる範囲には限度があります。それを超えた世界へ私の発言や意見が発信される。そして、認めてくださったり、批判をしてくださったり…本当に多くの刺激が得られました。
更にnoteを書くことで文章能力が確実に身につきました。もともと、文章を書くことが好きだった私にとってnoteを書くことは全く苦ではありませんでした。むしろ、自分の好きなことを自由にできるということで1日の中で楽しみになっていることもありました。(スキを貰えると承認欲求が満たされるような感覚もあります。また、多くの方々に読んで頂けていることや、読んでくださった方々がフィードバックしてくださるなど本当に感謝しております。)
学生のための語る場
このコロナ禍において学生の最大の問題意識は、友好関係の無さでした。どう友人を作るのか。どうやって繋がりを作るのか。何よりの問題でした。私を始め、高校時代の友人4名で母体キャリアストーリーを派生させ、キャリアストーリー一年版を創設し、運営を始めました。キャリアストーリー果たして何をしているの?という方々のためにまずはキャリアストーリーとは何なのかというところをご説明いたします。
コンセプト
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同年代のキャリア形成に対して今歩んでいる道とは別の道を発見・考えさせる場所を作ることをコンセプトに活動しています。各々がより良いキャリア形成を行うために、どうすればいいのかを考え、共有する場所です。キャリアには答えがありません。キャリアストーリーはキャリアについて考える場を作り、仲間の意見を聞き、自分の理解を深める。無理に答えを求めるのではなく、自分の中にある思いを言葉にしようとする場所。キャリア形成の第一歩は自分の思いを言語化すること。そのきっかけを我々はクリエイトします。
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以上のコンセプトを掲げ、この2ヶ月間運営をしてきました。キャリアを語るということはとても難しいことです。しかし、キャリアを考える上で棚卸しをする必要があることは田中教授もおっしゃられています。では、どのように棚卸しをするのか。我々はその一つの方法としてディスカッションすることでうちに秘めてる想いを言語化し、そして文字に書くことで記録に残す。このような作業を含めたセッション作りを協賛してくださっている株式会社中部キャリアコンサルティング普及協会の代表、中村さんと共に行ってきました。
これから先、どのようになっていくかはまだまだわかりませんが、今、キャリアコンサルタント内に起こっているキャリコンバレー構想に乗っかり、その渦の中で広がっていくことを願っています。
最後に
タイトルにこのようなことを書かせていただきました。「コロナのせいか?コロナのおかげか?」この考えはとても重要な考え方であると私は考えています。プロティアン人材を目指すのであれば、コロナのせいにするのではなくコロナのおかげでできることが増えた!と思考を変えていきましょう。
これから先の社会、更に変化の激しい世の中になると考えられています。そうした中で生き残っていくために必要なキャリア論が田中教授の提唱されている「プロティアン」なのです。ダグラス・ホールの提唱した「プロティアンキャリア」とリンダ・グラットンの考えた「キャリア資産に関する考え」に田中教授の「社会資本論」を組み合わせたこの理論。これから先の社会で生き残っていくために確実に必要なキャリア論であることは間違いありません。
是非一度、田中教授の執筆された「70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術 プロティアン」を読んでみてください。今のあなたに必要な力を探すきっかけになるはずです。ご興味のある方はリンクを貼り付けていますので是非、読んでみてください!
今回は、4月から突然始まったオンライン授業のほとんどが終了しましたので、それを踏まえて春学期感を振り返りました。受講をしている我々学生も大変な一学期間でありました。本当にお疲れ様でした。夏休みがいよいよ始まります。GO TOキャンペーンもどうなるかわからない中ではありますが、可能な限りこの夏を楽しみましょう。
教員の方々も人生初のオンライン授業で戸惑いもあり、資料作りに追われる方が大半であったと思います。受講者だけでなく、教員を含めて全ての人々に変化が求められた一学期間でした。本当にお疲れ様でした。秋学期の動向は未だ不明ではありますが、オンラインであっても我々は変化を楽しむだけでしょう。Be PROTEAN!
告知
キャリアストーリー#4 の開催が決定しました!以下に告知を挟みます。ご不明点などあれば、キャリアストーリー公式Twitter(@careerstorys)またはメール(career.katariba@gmail.com)にてお問い合わせください。
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それではぁ〜!**