2023年 38冊目『50歳を超えてもガンにならない生き方』
EMSの西條さんに薦められて読みました。
著者の土橋先生は、最先端の手術に携わっていた方です。
この本自体は2012年の本ですが、10年後の今の方がなるほどと思う人が多い気がします。
著者の問題意識は、がんの死亡者の増加です。
1990年のがんでの死亡数は20万人強、それが2010年には35万人強
厚生労働省のホームページで見ると2020年は38万人とまだ増加しています。
がんは治る病気になったといわれているのですが実数は増えているよというのが問題意識なのです。
死亡率は下がっています。
これは早期に発見されて分母が増えているからだということです。
著者が言っているのは
1発がん性物質のような外部要因だけではなく、日常的なストレス(内部要因)によって生み出され、増殖していく要素が大きい
2ストレスが援用されない限り、ガンをうみだした原因はなくならず、ガンも治らない
3ストレスを生む根底には、多くの場合、その人が抱えている恐怖や不安が潜んでいる
4ガンに対して恐怖や不安を抱いている限りストレスは持続し、ガンの治療を妨げる
5何らかの形で恐怖や不安が自分の心から取り除かれると、進行ガン(末期ガン)であっても治癒する可能性がある
6そうした心の変化が、その人の生き方や価値観を変えることもある
ということです。
つまり、
「ガンは心身症の1つでもある」
というのです
日常の中で蓄積された肉体的、身体的ストレスが(臨界点を超え)爆発し、大病になる。
これは理解しやすいですよね。
その1つがガンだというのです。
そして著者が患者さんにインタビューした結果
ストレスの種類により、どの部位のガンになることが多いのかもわかるというのです。
上述の5、心から不安や恐怖を取り除けばよいのですが、これ簡単ではないですよね。
そのキーワードが「忘れる」だといいます
ガンにとらわれないことだといいます。
これ簡単ではないですよね。
別の何かに夢中になればよいというのです。
最初はむつかしいのですが、好きなこと、やりたいことを優先させることから始めればよいとアドバイスします。
これならできるかもですね。
そのためには付き合う人を変えてみるとよいとあります。
ストレスを感じる人と付き合わないようにする
ということです。
これができればよいのですが
むつかしい場合もありますよね。
その場合は、相手にも言い分がある
自分が(必ずしも)正しいわけではない
と考えてみてはどうかとアドバイスします
自分が正しいという思いに固執していると
相手は間違っているので、許せなくなり、その結果ストレスを感じるのです
そして
相手を許せないのは
客観的事実ではなく、自分が主観的に考えているのだと認識しようといいます。
むつかしいですが、これは事実なので、できそうですね。
著者は最先端の治療をしていたこともあり
手術や抗ガン治療などを否定していません。
しかし、それだけでは治らないのは、別に理由があると言っているのです。
それが心の問題だということなのです。
それに対応しないと再発してしまうということです。
逆に言うと、心の問題に対処できれば
ガンにもなりにくいし、なっても治る可能性が高く、再発もしにくいと言っているのです。
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