2023年 63冊目『ニッポン美食立国論 時代-ガストロノミーツーリズム-』
面白い本でした。
日本各地に美食経済圏を構築することで世界の富裕層をインバウンドで呼び込みましょうって話です。
美味しい料理と素敵な宿泊施設、そして周囲でお金を落とす場所。
これを著者の柏原さんはガストロノミーツーリズムと呼んでいます。
可能性あると思います。
日本はインバウンド来ているのですが、滞在期間が短く、お金を落とさないのです。
あっ、対象は私たちではなく、世界の富裕層です。
1泊、安くても30万円、通常100万円使うような人たちが世界にたくさんいるのです。
それは欧米だけではなく、東南アジアや中国、他のアジア各国にたくさんいるのです。
彼らにとって現地を中心に1,2時間移動することは何でもないのです。
そう考えると例えば軽井沢を中心に、大軽井沢経済圏が成立します。
同じく金沢だけではなく、美味しいものが沢山採れる富山、福井を含めた北陸オーベルジュ構想も成立します。
順番は、美味しい料理→フーディ(稀代の食いしん坊)が気づき、発信→富裕層に伝わる
そのためには、特徴あるそこでしか食べられないストーリのある料理→ラグジュアリーな宿泊施設なのです
ちなみに日本の富裕層でも30万円1泊は出すようになっているそうです。
上記以外にも
瀬戸内海のラグジュアリーツーリズム
岐阜→滋賀→京都
三重→和歌山
静岡
ポストニセコの白馬村
湯布院、島原
点だけれど沖縄、島根、鳥取、山口、長野、秋田
そして
東京、大阪、京都、神戸、奈良、札幌、福岡の名店
東京近郊の鎌倉、湯河原、茨城、山梨
何か所か食べに行ったところも載っていました。
行ってみたいと思うところもありました。
夏の旅行の参考にいかがですか?
今なら、まだ安いところもたくさんありますね。
▼前回のブックレビューです。