2022年 96冊目『1位思考 後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』
ANKERのCEO猿渡さんの著書です。
ANKER・JAPANは、創業9年で売上300億円の企業です。
扱い製品はモバイル充電、オーディオ、プロジェクター、掃除機などコモディティ製品。
3Lと言われる低い購買姿勢、低いリピート率、低い平均単価であるモバイル充電からスタート。
しかも後発メーカー。
後発でも逆転を可能にする思考法が「1位思考」
成果を上げるには、良く思考し、数多く行動する。
それをスピード感を持って行う。
加えてミッション・バリューが重要
だから
成果=(インプット×思考回数×試行回数)/時間×(ミッション×バリュー)
内容は私のマネジメント感と似ていることもあるけれど、
まさに、その通り!という内容。
そして文調が断定的で、とても子気味が良い。
ポイントは6つで
1 全体最適の習慣
組織全員が会社にとってベストな選択は何かを考える習慣
NG:それは私の仕事ではない
面倒なことをやって参入障壁を高くする
1%のこだわりが充電器が欲しい→ANKERの充電器が欲しい
部門間、職種間の優劣は無いと意識すると強いチームができる
合理的に考えよう:論敵的思考に基づいた問題解決が重要
期待を超えよう:顧客を意識し、真の価値を創造する
ともに成長しよう:そんな人を採用する
参入するかしないかは市場規模と伸び率
始める事よりも止める事が難しい
ミッション・バリューへの共感
2 バリューを出す習慣
自分が加わることで価値が付加されること
毎日1%成長すれば1年後に37.8倍に成長
人も企業も永遠の未完成、β版
内製化したカスタマサポートが次の製品のフロントライン
社長が面接に必ず出る
付加価値を加えるプロジェクトマネジャーを求める
新卒でも10億(大きい)の仕事を任せる
エクセレンスとは顧客の期待を超える事
3 学ぶ習慣
インプットと地頭を磨き、アウトプット高める
インプット力と地頭力が磨かれる5冊
論語、人を動かす、仮説思考、イシューから始めよ、やり抜く力
面接ではフェルミ推定などで地頭力を確認
5つのインプット手段
Audible,ツイッター、ニュースアプリ、グーグルアラート、社外ネット
自分自答:この店の利益は?
ラーニングとアンラーニングの繰り返し
後発企業は新しい武器を見つけやすい
学ぶには素直さが重要!
逆T字型:幅広い知見と1つの高い専門性
逆π字型:幅広い知見と複数の高い専門性
会計と英語はやっておこう
学ぶ時間の作り方は効率化、選択と集中、同時にやる、アウトソース
4 因数分解の習慣
因果関係、相関関係、仮説思考やバックキャスティングなど
難問は、それを解くのに適切かつ必要なところまで分解せよ!デカルト
分けるとはわかることであり、手が打てる事
分けて考える習慣をつける
因果関係と相関関係を見分ける
因数分解力には正確さと速さが必要
1次情報が重要
仮説思考(仮説が先でデータが後)で仕事が速くなる
定量に加えて定性情報を活用
7つ道具 STP、3C、4P、PPM、5W1H、SWOT、5F
バックキャスティング(未来の理想像を描き、そこへアクション)
最高の仕事を最高のメンバーと期限内にやる
タックマンモデルを意識する
合理と非合理、右脳と左脳を使う
5 1%にこだわる習慣
やり抜くことは才能ではない。意思さえあれば誰でもできる
あきらめないことが、凡人が天才に対抗する一番の手段
周囲から見て完璧な状態を目指す(自分なりではない)
三木谷曲線(最後の0.5%の努力が結果の大きな差になる)
プロダクトの機能、情緒、自己表現価値を高める
顧客がプレイスも選ぶ(直販チャネルにアマゾンリンク)
顧客に感動の声を上げてもらう
限界まで頭をひねり、やり抜く
成長はリーダが作る
リーダが環境を整備する
3大無駄(嫉妬、だって、マウント)を無くす
上述のことをきちんと人事評価や昇進に結び付ける
6 サボる習慣
適度にサボりながら脳疲労を取り除く
長時間働くことは価値とは無関係
週に1回はノーミーティングデイ
アイデアが浮かぶのはサボっている時
7時間睡眠
やり抜く力とサボることは相関関係