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2017年 85冊目『仕事は「行動(やったこと)」がすべて 〜無名の偉人・木全ミツの仕事〜』

素敵な女性、木全(きまた)ミツさんの本です。

無名の偉人とサブタイトルにあります。

この本を読むと、まさに行動(やったこと)が全てだと感じられます。

ミツさんは、

労働省キャリア官僚として海外技術協力の礎を作り

国連公使として4年間で立候補した11の委員会すべてに当選(前例ありません)し、

150か国に親友を作り

ボディショップジャパンの社長として事業を大成功させ、

女子教育奨励会(JKSK)を立ち上げ、アジア女子大学への支援を行い、

東日本大震災支援でも20以上のプロジェクトの事業化に成功しています。

ミツさんは1936年生まれ、現在81歳です。

若い時の写真がありますが、かなり別嬪さんで、現在もかなり品がある女性です。

そのキャリアの60年近くで、行動し続け、すべてに成果を出してきた方です。

1人の方が、これらの成果を出されたとは俄かに信じられません。

しかし、ノンフィクションで、そのすべての源泉が行動なのです。

ぜひ読んで頂きたいです。

単純にすごいなと思ったトピックスを書いておきます

・東大医学部看護学科時代に将来を見越して英語を学ぶ先見性
→これがその後の国連大使につながる(外務省にも英語が堪能な女性がいなかった)

・労働省時代のお茶くみのエピソード

・出産前後のエピソード(結果として前日まで勤務、産休中も毎日電話、6週間で復帰)

・初のケニア・ウガンダ出張では(物見遊山ではなく)、結果をだすとのコミットメント

・医師の旦那さんに帯同し、家族でボストン留学(労働省を退官するはずが、過去の仕事ぶりから、例外的に休職扱い)

・ボストン留学時代のことをまとめて旦那さんと共著で本を出版。
 ベストセラーに。

・国際協力分野で職業訓練で成果をたくさん出す。

・国連公使として11回の選挙を158か国の人と仲良くなり、全勝。

  必ず手紙を出す。

昼間の接待は写真映りの良いしゃぶしゃぶなどと一緒に写し、その日中に届ける。

相手国を徹底的に調べ、まず相手に話を聞く。
→自然と相手が日本の話を聞く。

・ボディショップ・ジャパン社長として130店舗展開
 当初は失敗すると言われていた!

・後進に社長の座を渡すべきと60歳でバトンタッチ。

・ダイバーシティ&インクルージョンを標榜し、率先(なんと2002年から)

ぜひ、手に取ってください!

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▼前回のブックレビューです。


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